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紙を手に取り、聞いてみる。
紫耀「いいの？えっ、でも…」
A「うん、もちろん。見て欲しいな。第1号に。」
紫耀は、両手で受け取ると、真剣に読んでいる。
デモがリピートで流れてる部屋。
隣で私のパートだけ曲に合わせ、歌ってみる。
紫耀「ヤバイ…」
A「こんな感じなんだけど、どう…かな…？」
紫耀「別れなくて良かった…。この2人、上手くいくといいね。」
A「うん。」
紫耀「曲もめっちゃ綺麗で、切ないし…。すごいなー。ねぇ、これって世界中でまだ俺しか知らないんかな？」
A「うん！」
紫耀「感動…」
A「フフフ。」
紫耀「これって、タカさんのに入るん？」
A「そうだよ。」
紫耀「発売されたら、俺聴きまくる！！」
A「ありがとう。」
紫耀「あー、凄いなぁ。ねぇ、ここで書いたの？」
片手で抱き寄せられ、
間接照明だけの部屋にデモが流れ、部屋中にお花の香りがしてて、凄くロマンチック。
A「そうだよ。帰って来て、お土産渡しに行ったら、このデモとタカのパートの歌詞をくれたの。タカのパートは、別れに向かってたから、切なくてたまらなくなっちゃって、絶対にイヤだと思って…。帰ってからここで一気に書き上げたんだ。」
紫耀の胸に寄り添いながら、紫耀の心臓の音と素敵な音楽、この瞬間ってすごく幸せだな。
紫耀「そっか…。ねぇ、A？」
A「うん？」
紫耀を見上げる。
紫耀「あー、いや、何でもない！。あっ、実家どうやった？」
また何か言いかけてやめた…
最近よくあるんだよな。
まぁ、話したくなったら、話してくれるだろうし、まっ、いっか。
A「実家は、久しぶりだったし、帰って良かったよ。お母さんともゆっくり話せたり、おばあちゃん家にも行って話せたから良かった。でも、長崎遠いって、改めて感じたー。」
紫耀「良かったね。テレビ電話でのA見たら、方言だったし、実家でリラックスしてる感が出てたから、あー、ゆっくり出来てるんだなって思ったよ。
シンジさんとの掛け合いもコントみたいやったから、面白かったし。お父さんとは話せなかったのは残念やったけど、テレビで見れたし。怖かったけど…」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月2日 10時
