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タカ「やっぱり?でも、雪まで降ってるとは。笑。まっ、でもそんなイメージで作ったから。歌なんだけど、俺とAで掛け合いで歌ってくのはどうかなと思ってるんだけど。これ、何となくで書いてみた歌詞ね。これに女目線での歌詞をAに書いてもらって、掛け合いでって思ったんだけど。」

渡された歌詞を見ると、なるほどね。
1番は、まだ付き合う前の心情が書かれていた。
へぇー女の子の事をとにかく好き過ぎるんだな。
今日で彼女にしたいって感じね。誰にも渡したくないと。
A「すごい好きだね。笑」

タカ「1番はな。笑」

2番の歌詞を見ると、上手く行って付き合う事になった2人。
でも、何か上手くいってない。
あー、遠距離になったんだね。
それは悲しい。
でも、切れそうになってる運命の糸をどうにか切れないようにと願っている。
切ないな…。

A「切ないね…別れないといいね、この2人。離れてしまったのは、距離じゃなくて、気持ちもなんだね…」

タカ「それ、いいじゃん。歌詞に入れてよ。」

A「離れてしまったのは、ってとこ?」

タカ「そうそれ!」

A「…分かった。」

タカ「なんだよ!しんみりすんなって!」

A「うん…。帰るね。なんだかこの勢いで書けそうだから…。じゃあね。出来たらまた連絡するから。」

タカ「よろしく。笑」

自分の家に帰ろう。
何だか切ないなー。
リビングのドアを開けるとビックリした。
お花があちこちに沢山飾られていた。
キレイ…。
1つ1つ花瓶に生けられている。
何だか泣けてきた。
早く会いたいよ紫耀。
その時、ピンポーンと鳴った。
玄関を開けると、タカだった。

タカ「は?何でそんな泣いてるの?笑」

A「うるさいな…。何?」

タカ「あっ、これ渡し忘れてたから。はい、デモと歌詞ね。」

A「あー、そっか。忘れてた…ね…」

タカ「そんな泣く程のものだったか?笑」

A「いや、それとは違うから。勘違いしないで。紫耀が…、紫耀が…、早く…会いたい…」

タカ「はぁ?なんだよ。やっぱり怖いって。ヤバイぞ…お前。じゃ…」

化け物でも見るかのような感じで、デモと歌詞を私に押し付けると、逃げるように帰って行った。

デモを部屋に流しながら、飾られたお花を1つずつ見ていく。
紫耀にLINEを入れる。
[愛してる]
[早く会いたい]

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月2日 10時

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