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朝食を食べながら、
母「今日は帰るまで、どうするの?午後の便でしょ?」
A「おばあちゃん家行こうかな。いい?」
母方のおばあちゃんだけはまだ元気。
母「私もそう言おうって思ってたけん、良かった。」
それから、お父さんを見送りおばあちゃん家へ。
A「おばあちゃーん。来たよー。」
おばあちゃん「おー、来たねー。こりゃ、またべっぴんさんになって。ほら、上がんなさい。」
いつもと変わらないおばあちゃん家。
帰ってきたなと思える、もうひとつの大事な場所。
母「おばあちゃん、いつもAに会いたいって言ってたから、良かったね。」
おばあちゃん「そうやー。良かった会えて。嬉しいわ。」
A「ごめんね。なかなか会いに来れなくて。」
おばあちゃん「んにゃ、大女優さんけんね。頑張りよるねー。身体は大丈夫ね?キツくなかね?」
A「私は元気に頑張ってるから大丈夫だよ。それより、おばあちゃんこそ、大丈夫と?」
おばあちゃん「私は大丈夫。ひ孫の顔見るまでは、死ねんよ。ガハハハハ。」
おばあちゃん、タイムリー過ぎるよ、その話題。
母「もう、おばあちゃんったら。Aは、仕事が忙しくて、まだ待つことになりそうだから、それまで長生きして待ってましょうね?」
おばあちゃん「Aちゃん、もうすぐ28歳になるやろ?女は早く子供ば産まんば。30迄に初産は済ませとかんば、年取って後々キツかけんね?」
うっ…。痛いところを。でも、昔からそういう言われらしいし、そうなんだろうな。
母「もう、今は時代の違うとよ?女も仕事ばしよる時代っちゃけんね?」
おばあちゃん「そうごたんね。Aちゃんは、特に仕事が特殊けんね。まぁおばあちゃんはまだまだ元気に頑張るけん、いつかひ孫の顔を見せておくれ。」
A「うん。それまで元気に長生きしてね。」
おばあちゃん「ところで、彼氏はおるとね?この前別れたって言いよったけど、あれから出来たとね?」
おばあちゃんは、私の恋愛話が大好きなんだよな。
A「うん。いるよ。」
おばあちゃん「そうやろうね。こんなべっぴんさん、放っておく訳なかもんな。どがん人ね?」
A「えっ?かっこよくて、優しくて素敵な人だよ。」
おばあちゃん「また男前ね?そりゃつまらんな。浮気するけんね、男前は。」
A「大丈夫だよ。浮気しない男前もいるんだよ。」
母「しっかりしたいい方みたいよ?」
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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月2日 10時