私たちの恋愛９ (ページ20)

今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:133,138 hit

419 ページ20

母「だって、岸くんにいつか会えるかもっていう希望が絶たれるって事になるんだから、お母さんにとっては、重要な事なのよ？」

おい！母よ。何故に？
でも、私も歳を重ねて、母のこういう所は、あまり深刻に考えさせない為にワザとしているのが分かってきたんだよね。
ありがとうお母さん。

A「分かった。とりあえず、話したらどっちの結果になっても連絡するから。」

母「よろしくね？そんな顔しなさんな？なるようになるって！いつも言ってるでしょ？」

A「うん。そうだね。ありがとう。なるようになる！」

母「そう！なるようになる！私もう寝るわ。おやすみ。」

A「おやすみなさい。」

2階の部屋に戻る。

お母さんに話を聞いてもらって、胸のモヤモヤが晴れた気がする。
今まで怖くて、誰にも話せなかった事を、お母さんはしっかりと指摘してくれて、アドバイスをしてくれた。
私もいつか子供を産んで、お母さんみたいに強くて優しいお母さんになりたいな…。
なるようになる！
よし！決戦は近い！
寝ろうっと！

次の日、朝早く起きてキッチンへ。
まだ誰も起きてない。
よし！
いつも、帰ったら朝食作りだけでもと思って、作るようになった。
お兄ちゃんもなんだよな。鬼のくせに。
the和食を作り、並べているとお母さんが起きてきた。

母「おはよう。いつもありがとうね。でも、実家に帰った時ぐらいゆっくりすればいいのに。」

A「実家に帰った時だからこそだよ。」

母「フフ。育て方が良かったのね私。」

A「そうだね。よく言われるよ？感謝してます。」

母「まぁ、嬉しい。人様に褒められるなんて。」

A「フフ。」

父「おー、おはよう。今日もAの朝ご飯か？」

A「うん。」

父「有難いな。」

A「何でよ？娘なんだから当然でしょ？」

父「いや、嬉しいんだよ。」

A「泣くからやめて…」

母「アハハ。お父さんは、もう泣いてるわよ？」

父「お母さん、そっとしててくれ。」

A「もー。泣」

こんな優しい両親に育ててもらった私は、本当に幸せ者だな。
私やっぱり、絶対に子供は産みたい！
もう、先の事を考えて不安にならず、ちゃんと真剣に話しをしなきゃな。
振られたら、それはそれで悲しいけど、しょうがない！
なるようなる！
そんな事を心に決めた朝食だった。