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A「久しぶり！」
シンジ「えっ？あっ、何だAかー。ナンパかと思って期待したやん。」
相変わらずだな…
母「ナンパじゃなくてゴメンなさいね。シンジ君、タクシー待ちなら、乗んなさいよ。」
シンジ「あっ、お久しぶりです！えっ？いいんすか？じゃあ、遠慮なく。」
相変わらずだな…
後部座席に乗り込んだシンジ。
母「久しぶりねー。でも、スーツバッチリ着こなしてー。カッコイイわねー。出張帰り？」
シンジ「俺、スーツ似合うっしょ？そうなんすよー出張帰りなんです。いやー、でも良かった。俺、タクシーで駅まで行って、それから電車で戻らんばやったとですよー。マジで助かりましたわ。」
母「私、本日2度目のナイスタイミング！じゃあ、出発！」
お母さんも相変わらずだな…
シンジ「Aー、帰ってくるなんて知らなかったぞ？」
A「だって、言ってないもん。」
シンジ「ひでー。いつも帰ってくる時は俺に連絡してねって言ってるじゃん。」
A「何でシンジに連絡せんばとよ…。」
シンジ「相変わらずだなお前。」
それはこちらの台詞ですよ…
母「ねぇ、お腹空いてない？」
お母さんの提案で海辺のカフェへ。
シンジ「今更かもけど、バレない？大丈夫？」
A「気とか使えるんだね。大丈夫だよ。バレてもいいし。実家に帰って来てるだけだし。」
シンジ「サラッと失礼な事ぶっ込んだな。まぁいいけど。でも流石、堂々としてるー。よっ、大女優様！」
相変わらず過ぎる…
母「シンジ君は、益々カッコイイわねー。スーツ姿だから、余計そう思うとかな？」
シンジ「あっ、流石大女優のお母様！気付きました？俺、最近またカッコよくなったんすよー。モテモテっす！」
母「そうよねー。俳優さんみたいだもん！」
シンジ「あっ、ドラマ観たよ。めちゃくちゃ良かったよー。握手して？」
手を差し出して来たけど、無視。
A「ありがとう。」
ニコッと作り笑いだけ。
シンジ「やっぱり、相変わらずだなー。」
母「もう、本当に困った子ね。そんなんじゃお嫁に行けないわよ？」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月2日 10時
