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店内に入ると、サッチーばりのパーマヘアーのカツラを発見。
周りを見渡しキャップを取り、被ってみる。
アハハハッ。自分で見てもウケるぞこれは。
しかもこれだと絶対バレない自信がある!
もう、これは買うしかないな!
紫耀の分のカツラも探したけど、ノムさんの様な白髪頭の薄っすらハゲてるカツラなんて売ってるはずもなく、しょうがないからグレーのハンチング帽を買って帰ることにした。
車に戻る途中に、路上で売っているアクセサリー屋さんにサッチーばりの大きいダイヤの指輪が500円で売ってあって、即買いした。
何度も言うが、完璧過ぎる。

車に戻った頃にはもう夕方。
意外と疲れたな…。
携帯を開くと、美玲からLINEが入っていた。
今日ご飯食べにおいでとのお誘い。
やったー!
紫耀も遅いって言ってたし、すぐに行く!と返事を返し、紫耀にもそのようにLINEを入れておく。
途中でケーキを買って翔平と美玲のマンションに向かう。
車から降りようとして、いい事を思い付く。
オートロックを解除してもらい、部屋のチャイムを鳴らす。

美玲「はぁーい。いらっしゃ……。えっ?どちら様ですか?」

A「オホホホッ」

翔平「A来たかー?ん?美玲どうした?って、えっ?……誰?」

A「オーホホホホッ。私ですわ。」
まだバレない?この変装完璧なんだな!
その時背後から足音が。
足音の方を見ると、
何だタカかー。タカも呼ばれてたんだね。

タカ「ん?」
翔平家の玄関先に立ち、中にも入ろうとしないおばさんがいるもんだから、誰だコイツって感じで近づいてくる。

タカ「……何やってんだよお前…。暇だな…。」

A「えっ?私だって分かるの?」

タカ「こんなバカな事するのお前しかいないだろ…」

美玲「何だー!Aなのー?ビックリしたー」

翔平「ヤバイおばさんが来たって思った…。さすがタカは気付くんだな?」

タカ「あー、まぁな」

A「バレるかやっぱり……」

翔平「まっ、取り敢えず入れよ」

A「お邪魔しまーす」

美味しいご飯を用意してくれていて、みんなで食べる。
私以外はみんなお酒も飲んでる。

美玲「Aは平野君と順調?」

A「うん。仲良しだよ」

美玲「バーベキューの時も仲良しだったもんねー。何か可愛かったもん2人共。いつもあんな感じなの?」

A「うん。あんな感じだよ。」

タカ「相変わらずくだらない喧嘩はしてるけどなお前ら。」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年10月8日 0時

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