検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:144,385 hit

335 ページ36

A「…ですよね?アハハ。こっちにします。」
店員さんに背を向けて黒のニットを選んだ。
おー、あのブランドの物なのね。
すごく紫耀に似合いそう。
紫耀ってLサイズだよね?さっとLサイズを選んでレジに持って行こうとすると、

店員「いいですねー。それ入ったばかりですよー。
俺も買おうって思ってるんです。でも、サイズはLLがいいですね。はい!」
さっと横から手を伸ばし、LLサイズを渡してくれる。
よく見てるな…。やるな店員殿!ある意味めっちゃいい店員さんじゃないか。

A「あっですよね?じゃあ…弟の分も買おうかな…。アハハ」
どうしてもLサイズが欲しんだ私は!

店員「そうなんですか?弟さんもいらっしゃるんですね?しかも、お誕生日!…でも、兄弟でお揃いでいいんですか?俺、一人っ子だからそこら辺、分からないんですけど。しかも、俺がこんな事言うのもなんですけど…、結構なお値段しますよそれ。」

どこまでもいい店員さんだな…。
それなのに、私は嘘に嘘を固めて…
申し訳ない店員殿……
値段?でしょうね…。ブランド名見た時から高いだろうなとは想像してたけど。
でもしょうがないんだよ…店員殿、Lサイズを手に入れたいんだから私は。

A「…いいんです。きっと似合うだろうから…。ラッピングお願いします。」

店員「素敵なご兄弟ですね!心を込めてラッピングしますね!」

やはりいい人だ。また来ようこのお店。
お会計をして、店内のソファーに座ってラッピングを待っているとLINEが入る。
あっ、紫耀からだ。
[やっと休憩]
[めっちゃ、休み満喫してるやん。笑]
[偶然竹内涼真さんと会うってすごいなー]
[その一部始終またツイッターに載せられてるよ?相変わらず面白ろ行動してるねA。オレオレ詐欺に間違えるって、どんだけなんだよ?笑。またメンバーで腹抱えて笑ったよ。]
[今は何してるん?]

またネットに書かれたんだな…。
だろうな…。もろバレだったんだもんね。
オレオレ詐欺に間違った事まで…。
そうですか…また詳細に上がってるんだね…。
また潤君やタカにもバカにされるんだろうな…
返事を返す。
[お疲れ様]
[オレオレ詐欺のくだりも上がってるんだね…]
[今は、お買い物中です。]
[これから、巣鴨へ移動して中年夫婦に変装する為の物を買いに行くよ。紫耀の分も買っていい?]
[ちなみに、テーマは野村監督夫婦にしようと思ってます!]

336→←334



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.7/10 (191 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
301人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひろみ | 作成日時:2018年10月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。