321 ページ22
私が部屋に入って行くまで見届けてからエレベーターで上に上がって行ってくれた。
優しいな親友よ…。
あー、紫耀の部屋に来るの久しぶりだなー。
とりあえず、お風呂に入ってもう寝たい。
シャワー借りようっと。
紫耀side
何で分かってくれないんだよ!!!
寝室に入ってガサゴソしている様子。
すると、Aが部屋を出て行ってしまった。
待って…、一体何が起こった?
紫耀「えっ?」
状況を整理する為に思い出してみよう。
Aと今すぐ結婚したいって気持ちが昂ぶって、プロポーズしたら、俺の気持ちを全然分かってくれなくて、イライラして怒りをぶつけてしまった。
俺だって今すぐ結婚出来ない事ぐらいは分かってる。でもただ、うんって頷いて欲しかっただけ。
それなのに、無理無理言うから、つい…あんな風に言ってしまった。
ヤバイ…。
追いかけなきゃ!
でも、「じゃあ年下と付き合いなさいよ!!!もう知らない!!!」って言われたのがショック過ぎて…。
めっちゃキレてたな…
でも、こんな夜に家から出してしまって、俺は何してるんだよ!!!
大事な大事なAを…。
でも、追いかけても別れようって言われたらどうしよう。
あー!!!!!!一体どうしたらええねん…。
紫耀「どないしよ…」
ウダウダ考えてもダメだ!!!
とりあえず捜さなきゃ!!!
勢いよく部屋を飛び出すと、タカさんがちょうどエレベーターから降りていた。
タカ「あっ…」
紫耀「先程はどうも。めっちゃ楽しかったです!すみません、急ぎますんで…」
エレベーターに乗り込み、頭を下げる。
タカ「Aの事探しに行くんだろ?」
急いで開けるボタンを押す。
紫耀「えっ?知ってるんですか?」
タカ「うん。偶然さっき家出していくAに会ったよ。」
紫耀「えっ?会ったんですか?どこ行くか聞いてませんか?」
タカ「とりあえずエレベーターから降りれば?」
紫耀「いけね!」
開くボタンを押したままだったから、慌ててエレベーターから降りた。
タカ「俺の部屋で話そうか。」
紫耀「あっ、いや。探しに行きます。」
タカ「だから、さっき会ったから大丈夫だって。すぐ近くにちゃんと居るから!な?」
紫耀「?」
近く?どこだろ?
タカ「ほら、入れよ。」
玄関を開けて待っていてくれてる。探しに行かなきゃだけど、大丈夫だからって言われるし、部屋に入るしかないな…。
紫耀「お邪魔します…」
ソファーに座る。
301人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひろみ | 作成日時:2018年10月8日 0時