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私が部屋に入って行くまで見届けてからエレベーターで上に上がって行ってくれた。
優しいな親友よ…。
あー、紫耀の部屋に来るの久しぶりだなー。
とりあえず、お風呂に入ってもう寝たい。
シャワー借りようっと。


紫耀side
何で分かってくれないんだよ!!!
寝室に入ってガサゴソしている様子。
すると、Aが部屋を出て行ってしまった。
待って…、一体何が起こった?

紫耀「えっ?」

状況を整理する為に思い出してみよう。
Aと今すぐ結婚したいって気持ちが昂ぶって、プロポーズしたら、俺の気持ちを全然分かってくれなくて、イライラして怒りをぶつけてしまった。
俺だって今すぐ結婚出来ない事ぐらいは分かってる。でもただ、うんって頷いて欲しかっただけ。
それなのに、無理無理言うから、つい…あんな風に言ってしまった。
ヤバイ…。
追いかけなきゃ!
でも、「じゃあ年下と付き合いなさいよ!!!もう知らない!!!」って言われたのがショック過ぎて…。
めっちゃキレてたな…
でも、こんな夜に家から出してしまって、俺は何してるんだよ!!!
大事な大事なAを…。
でも、追いかけても別れようって言われたらどうしよう。
あー!!!!!!一体どうしたらええねん…。

紫耀「どないしよ…」

ウダウダ考えてもダメだ!!!
とりあえず捜さなきゃ!!!

勢いよく部屋を飛び出すと、タカさんがちょうどエレベーターから降りていた。

タカ「あっ…」

紫耀「先程はどうも。めっちゃ楽しかったです!すみません、急ぎますんで…」
エレベーターに乗り込み、頭を下げる。

タカ「Aの事探しに行くんだろ?」

急いで開けるボタンを押す。

紫耀「えっ?知ってるんですか?」

タカ「うん。偶然さっき家出していくAに会ったよ。」

紫耀「えっ?会ったんですか?どこ行くか聞いてませんか?」

タカ「とりあえずエレベーターから降りれば?」

紫耀「いけね!」
開くボタンを押したままだったから、慌ててエレベーターから降りた。

タカ「俺の部屋で話そうか。」

紫耀「あっ、いや。探しに行きます。」

タカ「だから、さっき会ったから大丈夫だって。すぐ近くにちゃんと居るから!な?」

紫耀「?」
近く?どこだろ?

タカ「ほら、入れよ。」
玄関を開けて待っていてくれてる。探しに行かなきゃだけど、大丈夫だからって言われるし、部屋に入るしかないな…。

紫耀「お邪魔します…」
ソファーに座る。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年10月8日 0時

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