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A「ねぇ、さっきから私の携帯のバイブが鳴ってるんだけど。見てくれない?」
恐らく潤君。迎えに行くって伝えた時間を過ぎてるから…。

紫耀「ええの?」

A「私運転中だから、代わりに出てくれない?多分潤君だよ。」

恐る恐る電話に出た紫耀が、何度も謝ってる。

A「潤くーん!ごめんねー!あと10分で着くからー!!!」

紫耀「あっ、はい!聞こえましたか?あっ、はい!すんません!あと10分で着きます!!!」

A「怒ってたでしょー?」

紫耀「メッチャ怖かった…」

A「大丈夫?口が悪いだけだから気にしないほうがいいよ?岸君にも少し遅れるって伝えてあげて?」

紫耀「あっ、そうやね。」

そろそろ潤君のマンション。
地下駐車場に入っていくと、いかにもって感じの人が立っている。

A「アハハハッ。見て見て見て!何であんな格好してるのー?」

つば広のハットに、ポケットがたくさん付いたベストにチノパン。それを先が尖ったブーツにイン。
サングラスは何故か黄色の縁のヤツ。
車を目の前に着けると、怒ってるんだぞって感じで乗り込んできた。しかも、何故か助手席。

潤「遅ぇーんだよ!!!」

A「アハハハッ。遅れて…プッ、ご、ごめんね。アハハハッ!」

紫耀「おはようございます。遅れて…フフッすんません。笑」

潤「…何だよ?」

恐る恐る潤君を見てみると、ベストのポケットは一つ一つがパンパンだ!
一体何入れてるんだろ?
ヤバイ。またツボった。

A「アハハハッ。待って?アハハハッ。あー、アハハハッ」

紫耀に関しては先輩を笑う訳にいかないと必死で笑いをこらえてるけど、ダメだったみたいで、後部座席に置いていたクッションに顔を埋めてフガフガ言ってる。

潤「だから、何だよ?」

何故か首にはバンダナ巻いてるー!!!

A「アハハハッ。あー、お腹痛い!!ちょっと、こっち見ないでー!アハハハッ」

潤「もー何だってんだよ。早く出せよ!」

A「あっ、ごめんごめん。アハハハッ!」
とりあえず車を出す。

潤「…何で遅れたんだよ?」

とにかく運転中は潤君が目に入らないから笑いも治まって来た。

A「朝からタカがグジグジ言っててさー。まぁごめんね?機嫌直して?ね?楽しいバーベキューだよ?」

潤「まぁ、俺は大人だから水に流してやろう!で、次は岸迎えいくんだろ?家どこなの?」

A「知らない…」

潤「は?」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年9月24日 0時

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