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紫耀「あっ、そういえば実家に帰るって言ってたな。」
A「あっ、うん。最近帰ってなかったから帰ろうかなって思ってるんだけど。どうかな?」
さっき、なんだかよく分からないまま終わってたんだった。
紫耀「俺の事気にせんでええのに。でも、気に掛けてくれてめっちゃ嬉しい!」
横からギューギュー抱き締められる。
そういう事だったのか。今分かったぞ。
A「だって、紫耀が時間ある時には、出来るだけ早く一緒に過ごしたいと思ってるから。どうせなら、紫耀が忙しい日とかあればその日に帰ろうかなって…チョット…、苦しい。もう!苦しいってば!離して!」
紫耀「Aー!!!」
離されるどころか、また力が強くなった。
A「もう!バカなんじゃないの?苦しいってば!離して!!!」
紫耀「いやだー!!!」
A「…離して」
すごく低い声で言った。
すると、慌てて離してくれた。
紫耀「えっ?怒った?ごめんごめん!」
A「あー、苦しかった…。力加減バカ過ぎない?…私いつか絞め殺されるんじゃないの?」
紫耀「ごめん。気持ちが力に現れるんよ…。嬉し過ぎて幸せやったから…」
私を摩りながら、大丈夫?ごめんねと必死な紫耀。
A「そうなんだろうなっては、流石に私も分かってるけどさー。」
紫耀「気を付けます…」
A「はい。気をつけて下さい!あっ、ねぇ旅行の時変装しなきゃね?テーマは何にする?変装用の小物の準備とかしなきゃ!」
紫耀「えっ、許されたの俺?」
A「うん!ねぇ、テーマは何にする?絶対バレちゃダメなんだから、真剣に綿密に計画しなきゃだよ。」
紫耀「そうやな。どうしようか。テーマね…」
A「まず、車からね。車はお兄ちゃんから借りるでしょ。だから、私の車をお兄ちゃんのと交換しなきゃ。」
紫耀「えっ?車から?」
A「当たり前でしょ!しっかりして?私達の車を知ってるって人もいるんだよ?念には念をいれなきゃ!隊長しっかりして下さいよ!」
紫耀「そうなんやね!でも、隊長?って何?」
A「絶対にバレたらダメなんだから、ここはしっかり作戦を練って挑まなきゃならないんだよ?いい?負けられない戦いが始まってるの。だから、この作戦部隊の隊長は紫耀なんだから、頼んだよ?」
紫耀「隊長…、隊長…。何かカッコイイな!おーし!任せとけ!A隊員!俺に任せろー」
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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年9月24日 0時