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A「私が子供の頃から食べて来た味と、こっちで食べる味は全然違うって思ったもんなー。あっ、ねぇねぇ。私このお休みの間に実家に少し帰ろうかなって思ったんだけど…。紫耀が忙しくなる日とかって分かる?会えない日っていうのが、もしあれば、それに合わせて帰ろうかなって。」

紫耀「えっ?」
固まる紫耀。

A「…えっ?」
何の、えっ?なの?重い?私重いのか?一々聞かず勝手に帰ればいいだろうがって事?

紫耀「A…。ホンマ大好き」
箸を置いて、正面に座る私の手を握りながら言われた。

A「えっ?」
何なんだこの状況。

紫耀「A…。俺幸せ。」
少し涙目になっている。

A「えっ?」
えっ?幸せなの?
何がどうやって?
しかも何で少し涙目なのよー!
全然分かんないよー!

紫耀「アハハハッ。何でそんな顔してるん?アハハハッ。すっごい顔!百面相ってこう言う事言うんかな?アハハハッ!」

そりゃあ、おかしな顔してたと思うよ自分でも。
だって、この状況が全く分からないんだもんー!
でも、幸せだって言ってくれてるなら、まっいっか!
A「まっいっか!アハハハッ」

紫耀「何が、まいっかなんだよー!アハハハッ!あー、本当幸せー!」

A「アハハハッ。ほら、食べて?伸びちゃう」
とにかく紫耀が笑ってるから、私も笑っておこうっと。

紫耀「あっヤベッ!」
あっという間に食べ終わった。

紫耀「ご馳走様でしたー!美味かったー!」

食べた器を流しに運んでくれる。

A「ゆっくりしてて?私チョットやりかけてた料理するから。」

紫耀「うん。何かまた作るの?」

A「あー、これ?これは、買ってきた食材の下ごしらえとか、使いやすい量に分けて冷凍しておくの。これしてたら、仕事帰ってきてからも、あっという間に作れるの。」

紫耀「スゴイなー。めっちゃ主婦っぽいやん!俺の奥さん完璧なスゴ技主婦になるんやね。」

A「私?奥さん?」

紫耀「当たり前やん!俺の奥さんはAしかおらへんからな。」

A「うん!嬉しいです旦那様…」
いきなりプロポーズのような事言うから、ドキドキしちゃう。

紫耀「うおー!そっか俺はAの旦那やんな!幸せだー!」

A「何か照れちゃうね。ほら、疲れてるでしょ?ゆっくりしてて?」

紫耀「うん!何か本当に夫婦っぽい!」

私もサッサッと下ごしらえを終え、お風呂に入る。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年9月24日 0時

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