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翌朝。
リビングに行くとお兄ちゃんが朝食の準備をしてくれていた。
A「おはよう」

兄「お、おはよう。」

A「ご飯作ってくれたの?ありがとう。」

兄「ちょうど出来たけん、食べよう。」

A「うん。あっ、紫耀も呼んでいい?起きてるかな?下の階に住んでるの。」

兄「マジ?下に住んでんの?マスコミ対策もバッチリって訳だ。おぉ、呼べ呼べ。」

紫耀に電話すると、起きていた。すぐ行く!との事。

A「すぐ来るって。笑」

兄「走ってきそう。笑」

ガチャッガチャッ。ドドドドッ。
玄関が開き、足音が音がする。

兄「早!やっぱり。笑」

紫耀「ハァ、ハァ、ハァ…。おはようございます!」
部屋着にボサボサ頭の紫耀が、キラキラ笑顔で登場した。

A「アハハハッ。本当に走って来た。おはよう。」

紫耀「全力で走って来ました!」

兄「おはよう。朝から全力でって…、若いな。笑」

A「だよね…。私達はそんな事したら、一日が終わるよね?…」
私達には無理だよね…
21歳だから出来る事。

兄「は?お前だけな。俺も一緒にすんな。俺はまだイケる。朝からでも全然走れる。」

A「何で私だけなのよ…。お兄ちゃんの方が私より5歳も上なんだから、おじさんじゃん!絶対無理だって!見栄張るのやめなよー。見苦しいよ?」

兄「朝からうるせー。黙れ!」

何だって?本当ムカつく!
A「そっちが失礼な事を言うからでしょ!」

紫耀「いただきまーす!うまーい!!」
待てずに食べ始める紫耀。

兄「そうか、そうか!どんどん食え!」
お兄ちゃんめちゃくちゃ嬉しそう。

A「どんどん食べてね?」

兄「俺が作ったんだぞ?ほら、どんどん食え!」

紫耀「マジっすか?お兄さんが?ステキ男子だったんですね!流石です!!」

兄「何だそれ?笑」

A「男子ではないけどね?言うなら、ステキおじさんだな。」

兄「何か途端にステキ感が無くなったな。」

A「まぁ、気にせず食べて食べて?ステキおじさん。」

兄「何か段々ムカついて来たんだけど…」

A「しょうがないじゃん、おじさんなんだから、ちゃんとその事実を受け止めなきゃ。悪あがきはみっともないよ?」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年9月24日 0時

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