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仕事が終わり、早くAに会いたくて、まっすぐAの部屋に向かう。
もう帰ってるかな?まだだよね?
女の人は色々大変だもんなー。
今日コンビニで楽しかったね、歌感動したよとか色々話したいなー。
ウキウキでエレベーターを降り、Aの部屋の鍵を開けた。

紫耀「…うん?」
男性の靴がある…。えっ?俺の?いや、違う…。

?「帰ったかー?」
リビングから声がする。男性の声だ。
えっ?誰?

?「何しよっとやって?えっ?誰だお前?」
リビングのドアを開けて出てきた男性も驚いている。

紫耀「えっ?あ、平野紫耀と申します。すみません!部屋間違えました。すみません!!失礼します!」
部屋を間違ったんだな。疲れてるからなー。
そう思って、玄関のドアを閉めて廊下に出た。
うん?あれ?俺鍵開けて部屋入ったよな?
何で開くんだ?
キョロキョロと周りを見渡してみる。
階数も部屋番号も間違いない…ぞ…!
どうなってるんだ?
その時、玄関が開く。

?「鍵開けて入って来たじゃん。間違ってないんじゃないんですか?」

よく見るとめちゃくちゃカッコイイ人だ。
紫耀「あっ、そうですよね…!俺も今そう気付いたところでした!」

?「さっき、Mステ出てましたよね?お疲れ様でした。」

俺の事知ってるんだな。
紫耀「あっ、はい。ありがとうございます!」

?「で、彼氏?」

紫耀「えっ?俺ですか?」

?「うん。」

紫耀「いや、あっ、いやとはそのいやでは無くてですね、なんと言いますか…。あのー、ここの部屋の住人の方とはどのようなご関係で…?」

?「聞いてない?」

こんなカッコイイ人がAの部屋にいるって事は、そういう事なのか?

紫耀「…はい。何も。凄くショックですけど、気付かなかった俺も俺ですし、他に目が行ってしまうぐらいだから、俺にも悪い所があったのかなって…。でも、あの!俺、絶対に手放したり譲ったりとか出来ませんから!俺が幸せにするって決めてるんで!魅力的な人だから、忘れるのは大変だと十分理解出来ますが、そこは何とか頑張って下さい!お願いします!」
必死で頭を下げながら伝えた。

?「…何言ってるんだ?笑」

笑ってる!?カッコイイから余裕なんだな。
紫耀「お願いします!!!!」

?「あのさー、凄く熱くなってるところ悪いんだけど、俺兄貴だよ?」

紫耀「ん?兄貴?あのー…兄貴と言いますと…」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年9月24日 0時

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