私たちの恋愛６ (ページ16)

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A「別にお兄ちゃんにどう思われても、へっちゃらでーす！あー、もう眠ーい！おやすみー。適当に寝てねー」

兄「相変わらずの自由人だな。あーおやすみ」

紫耀side
2回目の出番に備えて衣装に着替え過ごす。
さっき3人で撮った変装写メがAから送られてきていたので見ていた。
すると、入り口の方が騒がしい。
見てみると、潤君とAだ！
プリンを渡してなかったからと、わざわざ持ってきてくれたらしい。
それから、メンバーにさっきの変装の写メを見せたら、やっぱり大笑い。
俺も何度見ても笑える。
よし、待ち受けに設定。
スタンバイの声がかかり、スタジオへ移動する。
出番が終わり、セットの椅子に座って共演者の方々の歌を聴いたりしていると、スタッフの方々の話す声が聞こえてきた。

スタッフ1「お前、Aさん見た？」

スタッフ2「見ました！見ました！」

スタッフ1「あれはヤバイよな。どんだけ美人なんだよ…。」

スタッフ2「本当ですよね…。あ、私さっきお疲れ様ですって言って貰いましたよ。いいでしょー」

スタッフ1「マジで？おまえズルいぞ！俺も近くに行けば良かった…」

スタッフ2「まだチャンスありますって！」

こんなやり取りが横で行われていた。
Aって、やっぱりすごい人なんだよな…
本当に自慢の彼女だよ。まぁ、大々的には自慢出来ないんだけどね。

しばらくすると、スタッフの方々が色めき立つのが分かった。
そっちの方を見てみると、Aが居た。
マジで女神様なんじゃないかと思う程、美しく輝いて見える。
前に座っている潤君も笑いながら小声で
「マジか…化けやがって…」
と言っている。
タモリさんといつもの九州弁での会話も始まったが、俺は後ろからAを見つめていた。
後ろ姿だけでも綺麗だな。
その時、Aのお兄さんの話しになった。
素に戻ってしまっていた俺は、声を出して驚いてしまった。
マズイ！ヤバイぞ！
潤君も呆れてるし、Aも笑ってどうにか誤魔化そうとしてくれている。
その時、二宮君の神の一声で事なきを得た。
Aがスタンバイに向かってから、

永瀬「焦ったやん…」

紫耀「マジ焦ったー。」
ホッと胸を撫で下ろした。

Aの歌は本当に感動した…。
歌にこんなにも感情を込めれるんだな。
１つの映画を見終わったような感覚だった。