跡… ページ35
カップラーンを食べ終わり、
ふと時計を見ていると、
紫耀「もうこんな時間だね。お風呂入ろっか？」
もう2時だった。
立ち上がり、
バスルームへ行こうとする紫耀に、
A「ねぇ？」
声をかけた。
紫耀「ん？何？ほら、おいでよ。笑」
中々立ち上がらない私の手を引き、
立ち上がらせると、
紫耀「もう遅いし、シャワーだけでいいよね？」
A「…えっと、一緒に入るの？」
紫耀「当然。ずっとくっついて過ごそうって言ったじゃん。」
そうだけど、
分かってたけど、
泊まるって事は、って…
だから、もちろん覚悟もしてたけれど、
裸を見せるのが、
まさかお風呂からだとは思ってなかった。
それに、
2年ぶりに裸を見せるのが、
明るいバスルームなのは、
とても恥ずかしい…
きっと2年でそれなりに、
私の体は変わってしまったはずだから。
A「そうだけど、でも、恥ずかしいよ…」
紫耀「俺も恥ずかしいから大丈夫だって。はい行くよー。笑」
絶対に紫耀は恥ずかしくないでしょ…
そう思いながら、
手を引かれ、
洗面所へ。
仕方がない…
早々と服を脱ぐ紫耀を見ながら、
そう思い始めていた。
上半身が裸になった紫耀は、
あの頃よりも、
またひと回り大きくなったように感じた。
また一段と筋肉が付いたように見える。
厚みが凄い。
そして変わらず綺麗な腹筋だった。
紫耀「ハハ。見過ぎ。そんなに見ないでよ。エッ チ笑」
A「あっ、ごめん。」
紫耀「冗談だよ。ねぇ、Aも早く脱いで？」
そう言って、
私の服に手をかけようとする。
A「待って！いい！自分で脱ぐから。」
そう言って後ろを向き、
ゆっくりと脱いだ。
ドキドキが止まらない。
紫耀「…ヤバイ…。相変わらず綺麗な体だね。こっち向いて？」
ゆっくり振り返ると、
全て脱いで私を見ている紫耀がいた。
A「そんなに見ないで…」
恥ずかしくて、
腕と手で隠し、
そう言いながら、
視線を上げ、
紫耀を見ると、
顔をしかめた紫耀がいた。
不安になり、
A「どうしたの？」
そう聞くと、
紫耀「…これ…はぁ…そうだよね…」
そう言いながら、
私の胸元に手を伸ばした。
なんだろう…
親指でグッとなぞられたそこを見ると、
凛に付けられた紅い跡がくっきりと付いていた…
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年8月7日 1時
