カップラーン ページ34
紫耀「ヤバっ！嬉しすぎる。でも、緊張して来た。笑」
A「私も。笑」
紫耀「ハハ。Aも？あのさ、お願い聞いてくれる？明日、Aを帰すまでは、ずっとずっと、ずーーっと、くっついてたいんだけど。」
A「ずっと？笑」
紫耀「うん。あっ、トイレは無しで。笑」
A「フフ。うん、いいよ。」
紫耀「やったー！絶対だからね！」
子供みたいに喜ぶその姿が嬉しかった。
そして、私も、
明日帰るまでは、
紫耀との時間を大事に過ごしたいと思った。
なるべく凛の事は考えないように、
思い出さずに過ごそうと…
罪悪感ならもう十分に感じている。
ごめんなさい、
明日の夜までは、
紫耀と過ごさせて…
紫耀「さぁー、今から何する？ねぇ、何する？」
隣で子供みたいにはしゃぐその姿が可愛くて、
A「そうだなー。ねぇ、お腹空かない？」
そう言って、
紫耀の腕に腕を組むと、
紫耀「空いた。笑」
そう言って、
チュッと軽く唇に触れる紫耀の唇。
A「ンッ。フフフ。じゃあ何か簡単に作ってもいい？材料ある？」
紫耀「んー、何かあったかなー。」
2人でキッチンへ行き、
冷蔵庫を開けてみると、
A「…何もないわね。笑」
紫耀「ハハ、空っぽだった。ごめん。笑」
A「いつもご飯どうしてるの？」
紫耀「出前ばっかり。笑」
A「そうなんだ。心配になっちゃうな…」
紫耀「Aのご飯がまた食べたいな…」
A「じゃあ、明日買い物行って作るね。」
紫耀「やったー！オムライス！オムライス作って？」
A「フフフ。うん、分かった。」
紫耀「楽しみ過ぎる！」
その時、
私のお腹が鳴ってしまった。
A「…聞こえた？よね？」
恥ずかしい…
紫耀「うん、フフ、フフフフ。めっちゃ可愛い！」
A「やめて…」
紫耀「なんで？可愛いじゃん。あっ！そうだ！カップラーンが多分あったはず！」
そう言って上の棚を次々に開けていくと、
紫耀「あったー！ほら！」
得意げに見せてくれた。
A「やった。笑」
紫耀「半分こしよ？」
A「うん！」
お湯を入れ、
3分。
紫耀「出来た！熱いから気をつけて？」
A「うん。頂きます。んー美味しい。」
紫耀「頂きます。んー美味ーい！」
目を閉じて、
ジタバタする紫耀。
A「フフフ。美味しいね。」
１つのカップラーンを2人で分け食べた。
ただそれだけの事。
物凄く幸せだと思ったの。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年8月7日 1時
