Contract love ～偽装恋愛～ 22 (ページ18)

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それでいいの？ページ18

紫耀の車に乗り千葉へ帰る。
昨日と全く同じ事をしてる…
キスだってまたした…
また凛を裏切ったのに、
今日の事は、
私は凛に何も言わないと思う。
昨日の今日…言えるはずがない…

昨日初めて見た凛の怒った顔。
傷付けて、
悲しませてしまったあの顔が忘れられない。
凛に抱かれながら、
2度と凛を裏切らないって、
そう決めたはずなのに、
ダメだった…

紫耀を前にすると、
どうしたって拒めない私。
また会いに来てくれたら、
私はまた紫耀の車に乗るんだ…
そしてまた、
帰りの車の中で、
この景色を見ながら、
自分が嫌いになる…
罪悪感で押しつぶされそうになる…
分かっていても、
この先こんな事を繰り返しそうな、
そんな気がしていた。

何故、私の心は紫耀を拒めないんだろう…
本当は、もうとっくに分かってる。
好き…
別れても、
凛と付き合っても、
紫耀の事が好きだった…
忘れられなかったの…

でも凛が好きで付き合った。
紫耀と再会するまでは、
幸せだなって、
そう思ってた。
結婚するんだろうな、
幸せになれるんだろうなと、
本気でそう思っていたのに…

紫耀「そんな顔されると、帰したくなくなるじゃん…」

バックミラーで私を見てそう言う紫耀。

A「…何やってるんだろう、私」

紫耀「俺のせいだから…。俺のせいにしていいから。」

A「違う。私が悪いの…紫耀を拒めないから…。でも、凛と別れる事も出来ない。結局、凛も紫耀も傷付けてる…」

紫耀「こんな事、悪いことだって分かってるけど、俺はまたAに会いに行くよ。そして、またさらうから。またキスだってするし、それ以上もすると思う。でも、どうしたって、俺は2番目。それはちゃんと分かってる。でもそれでも会いたい。会いに行くから。」

A「…紫耀はそれでいいの？」

紫耀「うん。Aに会えるなら、それでいい。」