Contract love ～偽装恋愛～ 20 (ページ27)

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送別会ページ27

それから数日が過ぎて、
私は仕事を辞めた。

有難いことに、
会う人会う人に、
引き留めていただいたけれど、
辞める気持ちは変わらなかった。

送別会。

池田マネ「では、本当に寂しいんですが、本当に嫌なんですが、我らのAマネージャーが、辞められる事になりまして…、我々といたしましても、まだなんて言うか、実感が湧かないと言いますか…明日からどうやって行こうかとか、正直色々心配もあったりなんかして…」

永瀬「チョ、チョ、チョット！すんません！」

池田マネ「ん？何？」

永瀬「いやー、チョット話し長過ぎちゃいますか？」

高橋「そうだよー。ずっとグラス持ったままで腕疲れたんですけどー」

紫耀「岸くんもそう言ってまーす」

岸「お、俺？えっ俺言ったけ？」

紫耀「心の声漏れてたから。」

岸「マジで？ガチ？」

神宮寺「ガチ、ガチ。笑」

岸「ウッソ。」

紫耀「岸君、思ってても口に出しちゃダメだよ。」

永瀬「アカンよそれは。笑」

高橋「何やってるんだよー」

岸「だよね、まずいよね…」

紫耀「うん。」

神宮寺「謝った方がいいよ。」

岸「マジでさっせん！」

騙されたことに気付きもせず、
本当に謝り、
そんな姿に、
またみんなが笑い、

池田マネ「もういいよ…岸、後は頼むから。」

岸「任せてください！じゃあ、行かせてもらいまーす！はい！乾杯ー！」

神宮寺「乾杯だけなの？そこは、Aさん、お疲れ様でしたー乾杯！とかじゃないの？」

岸「なるほど。確かに。お疲れ様ー！乾杯？でいいんだっけ？」

またみんなが笑い、
いつも大好きだった、
温かい雰囲気に包まれ、
送別会が始まった。