付き合っていた頃のように ページ26
急いで部屋に入り、
カーテンまで閉めると、
紫耀「何してるの?本っっ当、マジでやめてよ。自分の格好、よく考えて!丸見えじゃん!」
あー、なるほど。
そういう事ね。
紫耀のTシャツ一枚だけの姿。
だからか。
でも、こんな早朝だし、
A「まだ暗いからいいかなって…」
そんな言う程すごい格好ではないし。
まぁ、丈はギリギリ感はあるけれど。
紫耀「よくないでしょ?…。焦ったー。ハァ…マジでやめて。って、チョッ!ノーブラ!!ハァ…。もー、何やってるの?」
抱き締められると、
ブラをしていない事もバレてしまった。
A「暗いし、誰もいないし、いいかなって。」
紫耀「だから、全然よくないから!」
今更言われても…
もう部屋の中に入ったし。
A「そんなに怒らないで?ごめんね?」
紫耀「今度から気をつけてよ?マジで。あっ、でも部屋の中だったら全然いいからね。むしろ、いつもその格好してていいよ?」
A「フフフ。変態。着替えようっと。」
紫耀「なんだよー。」
本当に着替えて帰らなきゃ。
長くここにいすぎてしまった。
私達は付き合ってないから。
そう思いながら、
服を拾い上げていると、
視線を感じる。
A「ん?何でそんな顔してるの?」
不機嫌というか、
何か言いたげな顔。
紫耀「あー、また見送りしなきゃいけないのかって思ってただけ…。ねぇ、今度から泊まりの用意しておいでよ。」
A「んー…フフ。着替えてくるね。」
ごめんね。
それは出来ないわ。
着替えを持って、
洗面所へ。
着替え終わると、
リビングへ戻り、
タクシーを呼ぶ。
付き合っていた頃のように、
朝をゆっくりとか、
そんな事はしない。
淡々と帰るための事をこなす私を、
ソファーに座り黙って見ていた紫耀。
荷物を持つと、
A「じゃあ行くね?」
そう声を掛けた。
紫耀「ねぇ、夜もまた会える?」
甘えるような顔でそんな事を言う。
でも…
A「今日は…ごめん。」
毎日会うのは違うと思ったから。
紫耀「分かった。」
会えばきっとまた身体を重ねるでしょ?
こんな事を繰り返してはダメだと思う。
ずるずるとこんな関係が続くのは、
お互いのために良くない。
紫耀も、
そう思うでしょ?
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作者名:ひろみ | 作成日時:2021年4月22日 17時