当分は… ページ5
喧嘩しても、
気持ちがすれ違っても、
こうして貴方の腕に包まれると、
これだけで充分だと思わせてくれる。
分かってたのに、
何でこんなにも簡単に忘れてしまってたんだろう。
別に暮らそうなんて、
そんなこと言って、
離れられないのは、
私の方だった…
そんな事を考えていたら、
抱き締める力が強くなった。
また私が何か考えてると思って不安になっているのね。
これからは、もっとちゃんと言葉で伝えていかなきゃ。
これまでも勘違いさせてしまった事があったんだろうな…
A「紫耀と離れられないのは私の方。ごめんね？別に暮らそうって言って。こんなにも、紫耀の腕の中で幸せを感じてるのに、馬鹿な事考えてた…。」
ちゃんと言葉に出来たかな…
そう思っていたら、
A「ウッ…苦…しい」
物凄い力で抱き締め上げられた。
紫耀「我慢して。俺も苦しいから。」
A「えっ？な…んで？ねぇ、もー、苦しいってば！」
俺も苦しいからって言うから、
なんでなの？って気になるけど、
それよりも苦しくて堪らない。
紫耀の背中を叩くとやっと離してくれた。
紫耀「へへ。ごめんね？」
可愛い顔で、
可愛く謝りながら。
A「フフフ。可愛い顔。でも、何で紫耀も苦しいの？」
紫耀「だって、Aが嬉しい事言ってくれて、嬉し過ぎて、胸が苦しかったんだもん。もう、別に暮らそうって言わないでね？」
A「うん、言わない。」
紫耀「良かった。ねぇ？あのさ？」
A「ん？何？」
紫耀「俺はどんな事も乗り越えて、ずっとAと一緒にいたいから。なんかまた今回の事で身を持って学んだよ。」
A「うん。私も同じ事思ったの。どんなに嫌な事があっても、やっぱり一緒にいたいなって。紫耀のいない人生の方が辛いから。今回、こんな事になって再確認したの。」
紫耀「そうだね。でも、当分こんな事はもういいな。笑」
A「フフフ、そうだね。笑」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 636人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年2月2日 10時
