遅かれ早かれ ページ37
A「もしもし。Aです。」
紫耀の元を去ることになる。
その前にこの方の許可を得ないと…
社長「お疲れ様。」
A「突然の電話申し訳ありません。あの、お話しさせて頂きたい事があるんですが…。少しお時間頂けないでしょうか…」
彼との終わりを、
契約恋愛の事についても、
事務所を辞めさせて頂きたい事も、
頂いた契約恋愛の契約料の返済についても…
だから、出来れば直接お会いしたい。
社長「うーん。話しねー…というか、もう僕聞いたよ？平野君から。」
A「えっ？」
紫耀から？
社長「今朝、平野君から連絡もらったから、話は分かってるよ？馬鹿だねー、彼。本当にどうしようもないよ。僕からも怒っておいたから。で、その件で別れたいって話しでしょ？」
A「…はい。彼とは別れることになります。なので、契約恋愛の解消と、それによって生じる違約金のお支払いの件と、マネージャー業も辞めさせて頂きたいと思いまして…すみません、勝手ばかり申しまして…」
社長「うーん…そっか。でも、彼は別れる気はないみたいだよ？今朝電話して来たのは、Aさんは必ず僕に電話してくるから、その前に先手を打ちましたって僕に言ってたんだよね。付き合って行く事も、契約もマネージャーも辞めさせないでって頼まれたよ。僕としても、Aさんにはこのまま平野君の側にいて欲しいって思ってる。でも、Aさんの気持ちもあるからね。無理には言えないけど、やっぱり、今回のような事は許せない？凄く反省してたよ？」
A「…難しいと思います。すみません…」
私はもう紫耀を信じる事が出来ない。
そして、私は変われない。
こんな状況で、付き合っていても、
遅かれ早かれ別れは来るはずだから…
社長「そっか。凄く残念だよ。」
A「すみません…」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年2月2日 10時
