諦める ページ4
紫耀「嫌だ！」
A「別に暮らすって言っても、隣の部屋にいるんだから…」
同じフロアの隣の部屋なのに。
紫耀「いや、無理だって。絶対に無理。どう考えても無理。」
A「そんなに無理？…」
紫耀「うん無理。そんな事しても、どうせ、Aの部屋に毎日帰るよ俺。それにさ、別に暮らすって、もうそれって、別れに向かってるじゃん！だから、絶対に認めない！」
A「そんな事ないんだけどな…。上手くやって行く為にって思ってるんだけど…」
紫耀「ダメ！別れたいの？」
A「別れたくないから、別に暮らそうって言う話なんだけどな…」
紫耀「ダメダメ！俺が毎日泣いて、元気も無くなって、仕事も出来なくなっていいの？」
ダメだ…
無理っぱいな…
A「それは困る…」
紫耀「じゃあ、もうこの話は無しね。」
しょうがない…
A「分かった。」
紫耀「良かった…。もー、本当危なかった…。怖い、怖い。」
1人でブツブツとそんな事を言っている。
A「フフフ。」
紫耀「笑うなよ…。」
A「ごめんね？」
もう、別に暮らすのは諦めよう。
紫耀「…俺の事好き？」
項垂れた顔を上げ、
確かめる貴方が愛おしい。
A「フフ。好きだよ。」
紫耀「俺はもっと好きー！」
そう言って、抱き締められた。
耳元で、
紫耀「お互い好きで堪んないんだから、もう色々考えるのはやめよう？」
A「うん。そうだね。」
最初で最後の恋は
あなたとだから。
紫耀の隣でこうして生きていく。
変わらぬ愛と、笑顔のままで。
どんな未来が待ってても、
あなたと生きていきたい。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年2月2日 10時
