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時間がない ページ23

中途半端な状態に脱いでいた服を整え、
体を起こすと、

紫耀「朝から襲ってごめんね?」

A「本当だよ。もー、朝ご飯の時間ないから、私準備してもう出るね?紫耀は仕事何時からなの?」

紫耀「へへ。今日は休みー。明日も休みなんだー。しばらくはゆっくりなんだよ。」

A「そうなんだ。ゆっくり休んでね?あっ、撮影お疲れ様でした。でも、撮影中、皆さんと仲良くなれたから、もう会えなくなるって、やっぱり寂しくなるんじゃない?」

紫耀「う、うん。そうだね。」

ん?何となく反応が…
作り笑顔だし…

A「ん?どうかした?」

紫耀「んーん!何もないよ?何で?」

A「…そう?」

気のせいだったかな?

A「いけない!ごめんなさい。急いで準備するね?」

少しの違和感を感じるも、
時間がないからとバタバタと準備をしていく。

準備をする私の後ろについて、

紫耀「ねぇ、今日もジム行くの?」

A「うんそうだよ。今日は稽古の前に岸君と神宮寺君を連れて行かなきゃいけないの。」

紫耀「ねぇ、何でジンもなの?Aは岸君のマネージャーでしょ?」

A「そうなんだけど、斉藤マネージャーと話し合って、岸君と神宮寺君の送迎は協力して動いてるの。今は、2人同じスケジュールで動くことが多いから、その方が効率いいの。」

紫耀「ふーん。」

出た…
これは機嫌が良くないときに出る、ふーん 。

お化粧をしていた手を止め、
紫耀を見る。
すると、今度は、

紫耀「ねぇ、じゃあせめてジムを変えない?」

そんな事を私に言われても…
タクに会う可能性がまたあるからって、
いくらなんでも、それは…
やっぱりちゃんと話さなきゃ。
でも、今は時間がないから、
夜にでも話したい。

A「…あのね、紫耀。その事で、話…」

紫耀「あっ、ごめん、ごめん。ほら、時間ヤバいんじゃないの?」

そう言って、
逃げるように部屋から出て行った。
明らかに、
話を避けたいと言う感じで…
追いかけたいけれど、
なんせ時間がない。
バタバタと準備をして、
紫耀に見送られながら、
慌てて家を出た。

陰ながらの応援ぐらい→←おはよう



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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年2月2日 10時

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