岸君の場合 ページ21
仕事が終わり、
岸君を送る為に車を走らせる。
岸「Aちゃん、今日は憧れの人に会えて良かったっすねー。」
A「うーん…そうだね。」
岸「あれ？そうでもない感じっすか？」
A「ううん。そんなんじゃないけど、私は歌が好きだから。」
岸「でも、歌が好きだからファンって、なんか本物って感じっすね。」
A「そうかなー。ねぇ？聞いてもいい？岸君は彼女とかにヤキモチとか妬くの？」
岸「バハッ！な、なんで急にそんな事、き、き、聞くの？マジ焦ったー」
盛大に驚く岸君。
飲もうとしていた水をこぼしたらしい。
でも、そんなに驚かなくても。笑
A「いや、どうなのかなーっと思って。」
岸「彼女いないから、分かんないっすね。」
A「じゃあ、仮に彼女がいたとして、その彼女が岸君以外の歌手の歌を聴くのってやっぱり嫌？」
岸「全然問題ないっすよ。むしろ、彼女の好きな歌だったら知りたいし、一緒に聴きたいくらい。」
私もそう。
でも紫耀は違う…
A「そっか、ありがとう。」
岸「ん？全然いいっすよ？他にもどんどん聞いていいっすよ？」
A「フフフ。じゃあ今度またお願いするね？」
家に帰ってきた。
紫耀は今日は打ち上げだから遅くなる。
簡単に夕飯を作り1人で食べる。
紫耀と夜ご飯を一緒に食べたことなんて、
数回しか無いんじゃないかな…
食べながらそんな事を考える。
まぁ、1人には慣れてるから、
どうって事無いんだけど、
一緒に暮らしててもこうなのかと考えると、
やっぱり少しだけ寂しいとか思ったり…
お風呂も終わり、
ソファで紫耀を待ちながら、
ウトウトしていたみたい。
紫耀「ハァ…安心する。ただいま。」
抱き締められる重みと、
呟く声が聞こえて目が覚めた。
A「ん…おかえりなさい」
紫耀「ただいま。ごめん遅くなっちゃった。シャワー浴びてくるから、先寝てて？ベッド行ける？連れてこうか？」
時計を見ると、
もう１時過ぎ。
打ち上げは…
当然盛り上がったよね。
そんな事を聞かなくても分かるぐらい、
少し赤い顔をした紫耀は、
ご機嫌だった。
A「大丈夫だよ。ありがとう。もう遅いから先に寝るね？おやすみなさい。」
紫耀「うん。おやすみー。俺もすぐ行くけどねー。」
そう言って
シャワーに行く紫耀の背中を見送った。
閉まるドアを見ながら、
話…は今日は無理だね。
昼間の事、
ちゃんと話をしたいなって思ってたけど、
こんな時間からは無理だね…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 636人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年2月2日 10時
