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楽屋へ歩きながらも、
まだ2人は歌ってる。
そんな2人の前を歩きながら、
楽屋のドアを開けると、
紫耀が振り向き、
目があった。
ニッコリ笑うから、
私も笑顔で返す。
そんな私の後から、
神宮寺「好きだと今日も言えずに〜この想い〜」
岸「好きだと今日も言えず〜この想い〜」
紫耀「何ー？うっさいわー」
永瀬「その歌。何？今日は優太まで歌ってるやん。笑」
高橋「あれ？でもこの歌って、そもそもAちゃんが好きな歌じゃなかった？」
神宮寺「あっ、おはよう。」
岸「おはよ！いやー、いい日だ！」
紫耀「どんなテンションなの？笑」
岸「会ったんだって！マジでビビった！」
紫耀「誰に？」
神宮寺「タクさん！ヤバかったよねー。」
岸「うん。あれはマジでヤバかった。ね？Aちゃん。あっ、まだドキドキ止まらない感じ？」
A「う、うん。」
紫耀「…どこで？」
岸「ん？ジムで。」
紫耀「会っただけ？」
神宮寺「挨拶させてもらって、少し話したよ。」
岸「あれはマジでヤバかった。いい人だったし、かっこよすぎだし。俺一気にファンになっちゃった。」
すると、
紫耀の視線が私へ…
そして、
紫耀「ふーん。」
そう言って、
部屋を出て行ってしまった。
永瀬「ヤバ。分かりやすっ。笑」
そう小声で言う永瀬君。
A「はぁ…。」
永瀬「どんまい。笑」
高橋「もー紫耀っていつまで経っても子供だよね。ここはうまく言っとくから、行ってきていいよ？ってか、行って来てくんなきゃヤバイ。これから収録なのに、このままだとさ…」
そう言ってくれた。
このままだとまた機嫌悪いまま
収録になっちゃうもんね。
この前、
朝の番組のロケで
紫耀が終始不機嫌で、
その上、
神宮寺君にバカ野郎って言ってしまったりもして、
少し問題になった事があったと、
斉藤マネージャーから聞いた。
A「ありがとう…。行ってくるね。」
もうなんなの？
そう思いながら、
紫耀を探す。
廊下を歩きながら、
タクさんとは、
偶然会っただけだなのに…
別に悪い事した訳でもないのに…
このくらいの事で怒らなくてもいいじゃない。
機嫌取るために、
謝らないといけないのかな…
でも何に対して？
こんな事ばっかり…
最近は紫耀のこの手のヤキモチに、
正直少し疲れていた。
A「はぁ…。」
またため息をつき、
紫耀を探した。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年2月2日 10時
