彼の職業 ページ46
瞳「あのマンションに一緒にまだ住んでるんですよね？」
A「うん。」
瞳「聞いていいですか？彼氏さんっの仕事って、ホスト？」
A「えっ？違うよ？笑」
瞳「違うの？じゃあ何者なんですか？」
A「それは…」
凄い目をして聞いてくる。
どう答えようかしら…
瞳「…悪い事してる人とか？」
A「違う！違う！そんなんじゃないよ。」
瞳「若いのに、あんなマンションに住んでるなんて、只者じゃないなって、ずっと思ってたんですよね。それに、ヤキモチ妬いてしまう仕事って、一体何者なんですか？しかも、Aさんの事こんなに不安にさせて、悲しませるなんて、私はやっぱり許せません！」
A「ちょっと、瞳ちゃん落ち着いて？」
瞳「上手くいってないって、このままだと別れる感じなんですか？」
A「今はそれはないかな。まぁ、振られればそうなるけど…」
今は、
私から離れる事は許されない。
けれど、
契約期間が終了すれば、
分からない…
契約が残ってても、
紫耀から振られれば、
それまでだし。
瞳「何か、ずっと、ずっと引っかかってるんですよね。色んなことが。1度会わせてください、彼氏さんに。」
A「えっと、それは…」
瞳「私からガツンと言ってやりますから！こんなにAさんを悲しませるなんて、私が許さないんだから！」
A「あのね？瞳ちゃん？気持ちは嬉しいんだよ？だから、その気持ちで十分だから。ね？」
瞳「やっぱり怪しい…。不倫？愛人とか？」
A「だから、そんなんじゃないのよ。普通の人です。ね？怪しくもない、ほんと普通の人だから。」
瞳「あっ！まさか…芸能人？」
A「えっ？ち、違う！違う！」
瞳「当たりか。なるほど。」
どうしよう…
焦っていると、
バッグの中からスマホが鳴った。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2019年11月24日 0時
