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紫耀side 最近 ページ39

ここ最近、正直言って上手くいってない…
妙に気持ちがすれ違っている。
お互いにそれに気付いてはいるのに、
何もせず、
その事に触れる事もない。
ずっと変な空気が流れている…

元を辿れば、
俺が先に態度に出してしまったからなんだけど…

はじめは、
少し冷静になろうと思っただけだったんだ。
Aの事を好きになりすぎたから、
だからダメなんだって。
気がつけば俺は、
Aにも、
俺と同じだけの気持ちを欲しがっていた。
どんな時も俺の事を考えて、
俺だけのAでいてくれなきゃ気が済まなくなってしまっていた…
そんな自分が怖くて、
だから今は、
Aに触れる事も、
やめておこうって…

敏感なAは、
俺のそんな変化に気付いているはずで…
でも、
何も言ってこない。
Aは、
そんな人だって分かってるのに、
少しだけそんな所が憎いよ…
やっぱり、
俺ばっかりじゃんって思うじゃん…

義務的ないってらっしゃいのキスも、
Aは悲しそうな作り笑顔で…
そんな顔させてるのが、
俺なんだって分かってるけど、
もうどうしていいのか分からなくて、
背を向けたまま、
今日も逃げるようにエレベーターへ乗り込む。

紫耀「…はぁ。何やってんだよ…」

毎朝、こんな感じで仕事に向かう。

もう自分だけでは抱えきれなくて、
潤君に相談に乗ってもらおうと思った。
ちょうど都合のつく日があって、
お誘いした。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時

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