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紫耀side 岸君に感謝 ページ28

レッスン場に入っても、
ずっと上の空な俺に、

永瀬「昨日はお疲れー。おーい!」

紫耀「あっ、えっ?何?」

永瀬「どないしたん?」

紫耀「どうもしてないよ…」

永瀬「いや、どうかしてるやろ。思っ切り落ちてるやん。」

高橋「おはよー!昨日はありがとー!」

元気に近付いてくる海人。
朝からそのテンションって…
寝不足の頭に響く。
マジで勘弁してくれ。

紫耀「うっさい…」

高橋「えっ…」

永瀬「何か機嫌悪いみたいやから、あっち行っとこうや。」

紫耀「…わり。」

永瀬「無理すんなよ?」

廉が海人を連れて行ってくれる時に、
謝ったけど、
そんな自分にまた自己嫌悪。

Aがいつ来るか
ソワソワした気分を
どうにかしたくて、
ストレッチを始めていると、
岸君がやって来た。
って事は、
Aも着いたって事。
煩くなる心臓。

でも、
Aの姿はない。
岸くんのそばに行き、

紫耀「おはよ。ねぇ、岸君。…Aは?」

小声でそう聞くと、

岸「あっ、紫耀おはよ。Aさん?あー、まだ車かな?えっと、これ言っていいのかな…。」

紫耀「何?言って。」

何かあったのか?

岸「いや、そんな怖い顔しないでよ。いい話だから。昨日の事、俺Aさんに話したんだよ。そしたら、嬉し泣きさせちゃって。それがまぁ、ビックリするくらい泣いちゃってさー。Aちゃんの意外な一面発見したなー。」

紫耀「は?昨日の話って何?」

岸「いやほら、紫耀は、Aさんの事を底無しに好きなんだってやつ。で、愛は深まる一方だって言ってやつだよ。いやー、人ってあんなに嬉し泣きってするだね。って言うか、紫耀はさ、ちゃんとAちゃんに愛を語ってる?そこら辺ちゃんと伝えないとダメだよ?ん?あれ?昨日ちゃんと言ってるって言ってたじゃん。あれ?どう言う事だ?ちゃんと伝わってなかったんじゃないの?」

的外れな事を自慢げに話す岸君。
しかもそれ、言わないでって昨日言ったのに…
でも、ありがとう。
Aがそれ聞いて泣いてくれたんだったら、
俺のことちゃんと想ってくれてるって思ってもいいよね?

紫耀「ありがとう岸君。」

岸君は、
意味わかってなさそうけど、
岸君に感謝だよ。

岸「えっ?お、おう!笑」

後でちゃんとAに伝えなきゃ。
大好きだよって。
底なしな愛なんだよって。
減る事のない、
深まる一方の愛なんだよって事を。

優しいキス→←紫耀side 不安



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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時

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