頷く ページ26
一瞬だったけれど、
見せてくれた優しい笑顔にまた泣きそうになった。
後でちゃんと話さなきゃな。
大好きだって…
ヤキモチ焼いたんだよ。
悲しかったって…
それから慌ただしく
打ち合わせをして、
アルバム曲のレッスンが始まった。
少し前の歌録りの時に
この曲を聴いて、
今までのキラキラとした王子様っていう
彼らのイメージを変える、
大人っぽくて、
カッコイイと思った曲。
この曲の振り付けを今日はやることに。
マネージャー陣でその様子を見守りながら、
打ち合わせを。
池田「これからアルバム発売に向けて、曲の振り付けや、撮影、コンサートの打ち合わせなんかに入って行きます。それと同時に、岸と神宮寺は舞台も並行して入って行くことになるから、結構バタバタになります。担当だけだと手が回らない事もあるから、横の連携を密に取って、何とか乗り切りましょう。」
野村「そうですね。永瀬は手が空く時が今はあるから、いつでも声掛けて下さいね。」
斉藤「ありがとうございます。Aさんと俺は、舞台も入ってくるから、お互いに協力して乗り切りましょう。早速なんだけど…」
A「ありがとうございます。はい。」
お互い担当のスケジュールを見ながら、
ここはこっちが送迎しようとか、
細かく打ち合わせをした。
A「あっ、主任。ここは…」
斉藤「もう俺は主任じゃないよ?」
A「あっ…すみません、つい。」
今まで、主任って呼んでたから、
その癖が出てしまう。
斉藤「フフ。Aさんから主任って呼ばれるの好きだったんだけどね。で、何だった?」
A「あっ、はい。岸君、もうすでに、ほぼ毎日ジムに行ってるので、良かったから神宮寺君も一緒にどうかなと思いまして。タイミングが合えば、一緒に連れて行きますけど。」
斉藤「あっ、そうだね。そうしようか。俺が連れて行って、迎えはAさんにとか、そうしたら大分動きやすくなるね。神宮寺に聞いてみるよ。」
そんな感じで、
出来るだけ効率よく回せるように、
細かく打ち合わせをした。
打ち合わせを終え、
みんなのダンスレッスンを見ていた。
自然と目で追ってしまうのは、
紫耀で、
鏡越しに目が合った。
目を逸らさない私達。
こんな事初めてだった。
すると、
首を小さく縦に動かして、
頷いてくれた紫耀。
永瀬君から聞いたのね。
次の休憩の時に、
待ってるから。
話しをしたい。
そう思いを込めて、
私も小さく頷いた。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時