微笑ましい ページ39
抱き合っていると、
私の携帯が鳴る。
A「電話だ…。出なきゃ…」
離れようとすると、
紫耀「電話なんていいじゃん。まだこうしてようよ。」
そう言って、またキスをしようとしてくる。
A「ダメ…。出なきゃ。今は仕事中なの。」
紫耀から無理やり離れて、
携帯を見ると、
永瀬君からだった。
急いで電話に出る。
A「はい！」
永瀬「おっそ。」
A「ごめんなさい。どうかした？」
永瀬「あー、もうすぐ海人の撮影終わるから。岸君呼んで来て？ジンは、ここにおるし。紫耀はそこにおるんやろ？」
A「う、うん。分かった。ありがとう。」
電話を切ると、
紫耀「何だって？」
A「もう、高橋君の撮影終わるから、来てだって。岸君も呼んでって。」
紫耀「了解！」
そう言って、岸君に電話し出した。
紫耀「寝てたんだって。笑」
A「そうなんだ。良かった、少しでも休めて…。あっ！永瀬君と高橋君、ここから追い出しちゃダメでしょ？休めなかったじゃん！神宮寺君も休めてないし…。」
紫耀「いいんだって。アイツらまだ若いから。」
A「そんな歳変わらないでしょ？はぁ…、私はやっぱりマネージャーは出来ないな…。」
撮影スタジオへ歩きながら、
そんなことを話していると、
岸「あっ！Aちゃん！お陰で休めたよー。ありがとう！」
紫耀「ほら、ちゃんと休めた人ここにいるし。だから、大丈夫だって。」
A「岸君だけじゃん…」
岸「えっ？俺、寝ちゃったの、まずい感じ？」
紫耀「ううん。いいの、いいの。」
岸「本当に？ねぇ、Aちゃん、マジで？俺、大丈夫？」
A「いいの。岸君だけでも、寝てくれてありがとう…。撮影頑張って？」
岸「ねぇ、何があったの？」
紫耀「マネージャーに向いてないって、落ち込んでる最中。」
スタジオに入ると、
メンバー全員での撮影が始まった。
シャッターに合わせてポーズを取るというよりも、
みんなでわちゃわちゃしてる感じ。
いつもの感じそのままで、
写真に収まっていく。
みんなとてもいい表情だな。
仲が良くて、
そんな姿がとても微笑ましかった。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2019年3月12日 16時
