Contract love ～偽装恋愛～ 9 (ページ33)

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交渉ページ33

メイク室を覗くと、
ヘアメイクをされながら、
ウトウトしていたり、
ボケーっとしていたり、
誰が見ても分かるくらいお疲れモードな彼ら。

休ませてあげなきゃな…
この後の舞台で何かあっては大変。
連日の舞台で、
そろそろ集中力が欠け始める時期だから、
気を引き締めて行こうと、
さっきスタッフミーティングで話があっていた。

撮影スタッフの方に聞くと、
分かりやすく年長者から撮影との事。
岸君から撮影に入り、
その間に、
他のメンバーはインタビューをと言われた。
でも、明らかにみんなグッタリしている…
どうにか休ませてあげられる方法は…

それは１つだけだな…
でも、こんなマネージャー代理の私が言っていいものか…
悩んだけど、
彼らの為には、私が言うしかない。
その前に、主任へ確認を取る。
マネージャーさんに確認を取ってもらう為に。
明日、時間が取れるかどうか…
返事は、オッケー。
良かった！
よし！あとは、私の交渉に掛かっている…

A「お疲れ様です。すみません、ちょっといいでしょうか…」

メイク室の後ろに座り、
待っているライターの方に話しかけた。

ライター「あっ、お疲れ様です。はい…。」

A「あのー、お尋ねなんですけど…」

ライター「はい。」

A「彼らのインタビューなんですが、お急ぎですか？」

ライター「まぁ。」

まぁ。と言う事は…
今日じゃなくても大丈夫？
いける？

A「あのー。申し訳ないんですが、インタビューだけ明日にってお願い出来たりしませんでしょうか？」

ライター「明日ですか？」

A「はい。本当に申し訳ないお願いをしている事は、重々承知してるんですが…。」

ライター「あー、なるほどですね。笑」