黙って ページ17
少し背伸びをして、紫耀の首に両手を回すと、
キスが始まった。
遠慮がちに、深くならないキスが焦れったい。
私から深く求めると、
紫耀「…待って。これ以上はヤバイ…。我慢出来なくなるから。俺、必死に我慢しようとしてるんだよ？」
A「あっ…。そっか…。ごめんね？」
紫耀「ううん。…あと…何日？」
A「えっと、5日ぐらい、…かな？」
紫耀「どうしよう…、はぁ、我慢出来るかな俺。」
私の肩に項垂れる。笑
その頭をヨシヨシと撫でる。
A「ごめんね？」
紫耀「ううん。俺が我慢出来ないから、ごめんね。将来、赤ちゃん産んでもらうんだから、しょうがないって分かってるけど、…したい。あー！だぁー！ごめんね？Aの事好き過ぎて、俺おかしいんだよね。ちょっと頭冷やしてくる！」
そう言い残し、部屋を出て行ってしまった。
A「…えっ？こんな時間に？どこに？」
急いで追い掛け、玄関を開けると、
マンションの廊下を全力疾走する紫耀がいた。
向こうから走ってくる紫耀。
紫耀「あと10往復ぐらいすれば、落ち着くと思うら。寒いし、部屋入ってて？」
10往復もするの？
そんなんで落ち着くもの？
そんなものなの？
無駄に疲れるだけなんじゃ…
A「待って、来て？」
向こうに走り出そうとする紫耀を捕まえた。
紫耀「ん？何？どした？」
A「いいから、来て？」
紫耀の手を引いて、部屋に入る。
紫耀「どしたの？寂しいの？」
そう言って、屈んで私の顔を覗き込む紫耀に、
思いっきりキスをした。
紫耀「んっ！！…ダメだって！チョット！A？マジでヤバいんだって！」
A「…いいから。黙って。」
そう言うと、静かになった。
静かになった紫耀を玄関の壁に押し付け、
またキスを。
首にもキスをしながら、
Tシャツの裾から手を入れると、
少し汗ばんでいた。
全力で走ってたもんね。笑
紫耀「えっ？えっ？」
A「いいから、…シー。」
人差し指で、紫耀の唇を縦に塞ぐと、
無言で頷く姿が可愛い。
微笑みながら、ズボンと下着に手を掛け、
窮屈そうにしているそれを解放してあげた。
見上げると、
紫耀「ウソ…。いや、そんな。……いいの？」
A「私を感じて？」
紫耀「…うん。」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2019年3月12日 16時
