Contract love ～偽装恋愛～ 9 (ページ2)

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反抗ページ2

紫耀「仕事大丈夫？こんなに具合悪そうなのに、行けるの？」

A「大丈夫だよ。ご馳走様でした。ありがとうね？美味しかった。笑」

紫耀「ううん。無理して食べたんじゃない？あっ、俺、送るからね？事務所にいいんだよね？」

A「いいよ。流石に今日は電車では行けないから、タクシーで行くし、大丈夫。」

紫耀「…怒るよ？」

パッと顔を上げ、紫耀を見ると、

本当に怒ってる…
でも…

A「…紫耀。」

またこんな事で言い合いが始まるの？
流石に今日はキツイ…
小さくため息をつくと、

紫耀「…何でため息？そんなに具合悪そうなのに、仕事は行くって言うでしょ？本当は、休んで欲しいけど、だからって休めないだろうし。でも、心配で1人で行かせられるわけないって、そう言う俺の気持ち、何で分かってくれないの？」

A「…紫耀。…私は、バレる事の方が心配なのよ…。だから」

紫耀「大丈夫だって！今までだってバレた事ないし。何でAは、俺の事頼ってくれないの？何でもっとワガママ言ってくれないの？」

被せるように、言われたその言葉…
まただ…

紫耀「あっ…。ごめん。つい…」

明らかにヤバッて顔をした紫耀。

無言で立ち上がり、食器を洗って、
出勤の準備を進める。
あー、気分が悪い！
体調も悪い！
まただよ…。
また元カノとの事？
バレた事ないですって？
頼る？
ワガママ？
はぁ？？
ムカつく！！！

紫耀「ごめん！ごめん！ごめん！！！ごめんなさい！！」

それから、
ずっと、付きまとってこの調子。
うるさいし、
具合悪いし、
気分も悪いし、
朝から本当に最悪だ…

タクシーをマンション下に呼んで、
お化粧して、髪をセットする。
その間も、
横からずっとうるさい。
チラッと見ると、

紫耀「A違うんだってー！許してよー。」

もう、土下座する勢いだな…。

でも、無視！！

紫耀「ごめんなさい！」

私の足元に縋り付いてくる。
でも、許せない。

A「離れて…。」

紫耀「はい！」

今日は事務所での業務だけだから、
スカートで行こう。
いつもは紫耀が嫌がるから履かないでいたけど、
今日は思いっきり反抗してやる！

紫耀「えっ？何でスカートなんか履くの？しかも、なんかエロくない？ダメ！着替えて！」

やっぱり、そんな事を言い出す。
でも、完全に無視。

しっかりメイクに、タイトなスカート。
下ろした髪を耳にかけながら、
ピンヒールを履いて、家を出た。