彼の朝食 ページ1
次の日。
目を覚ますと、遠くから物音が。
隣には、寝ているはずの紫耀がいない。
というか、あれからちゃんと寝れたのかな？
昨夜、
私の生理が始まり、出来なかったから、
眠れない、どうしよう…と悶えてた。笑
そんな紫耀を隣で見ながら、
私は、段々とお腹が痛くなり、
紫耀の相手も出来ず、寝てしまった。
何とか身体を起こすが、
A「…これは、久しぶりに…」
数ヶ月に一度くらい訪れる、酷いパターンのやつだな。
とにかく、早く薬を飲もう。
何とかベッドから降りて、リビングへ行くと、
紫耀「あっ！起きた？おはよう！」
朝から物凄いテンションの紫耀が、
爽やかにキッチンから出て来た。
A「…おはよ。」
明らかに違うテンションの私達。
前屈みになりながら、壁伝いに歩く私に、
紫耀「ど、どうしたの？！どこか痛いの？ってか、顔真っ青じゃん！病院行こ？」
ソファーに倒れ込むように座った私を心配して、やって来た。
A「大丈夫だよ。ただの生理痛だから…」
紫耀「あっ、そっか。そうだったね。でも、こんなに具合悪くなるものなの？やっぱり病院行こ？」
A「ううん。大丈夫。たまにこんな風に酷い時があるの。だから、心配いらないから。薬飲めば、少しは治るから。」
そっと立ち上がり、キッチンへ行き、薬を飲んだ。
そんな私のそばをずっと心配そうに、
支えながら、付き添ってくれている。
A「…フフ。大丈夫だよ？ありがとう。笑」
何でそんなに泣きそうなってるの？笑
紫耀「可哀想…。女の人は大変だね…。」
A「こればっかりは、しょうがないもんね。笑」
また支えてくれて、ダイニングの椅子に座らせられた。
すると、
紫耀「無理して食べないでいいからね？」
そう言って、ご飯とお味噌汁と、スクランブルエッグ、ウインナー、サラダ、果物などが乗ったプレートが並べられた。
A「えっ？作ってくれたの？」
紫耀「うん。いつも作ってくれるから、お礼にと思って。でも、具合悪いから、食べれないよね？」
本当は、あまり食欲無いけど、
A「ううん。ありがとう。いただきます。」
紫耀「…どう？」
お味噌汁を飲む私を、心配そうに見つめてる。
A「美味しい！あー、温かいから体に嬉しい。ありがとう。」
どれも、本当に美味しくて、
食欲無いはずだったけど、食べれた。
でも、もっと元気な時に食べたかったな。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2019年3月12日 16時
