Contract love ～偽装恋愛～ (ページ50)

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異動ページ50

それぞれに料理を注文し、運ばれて来たタイミングで、

「あの、仕事の件なんですが…」

そう言って話し始めた主任。

「実は、近々私は異動になります。それで、そこへ中村さんとAさんも連れて行きたいと思ってるんです。」

「異動ですか？どこの部署に？」

中村さんがそう聞く。

「上の階にレッスン場があるのご存知ですよね？そこの管理とサポートが主な仕事になります。レッスン場を使う事務所の子達のサポートになるかと思います。女性の方が何かと気が付く事も多いと思いますので、お2人には力を貸して頂きたい。」

「あの、私は…。社長さんの許可がないと…」

「大丈夫です。黙っていましたが、私は社長からあなたの事を頼まれているので、今回の辞令が出た時にも、話をしてます。Aさんも一緒に異動するようにとのことでした。」

「そうですか。分かりました。」

そっか。主任に私の事を頼んでいらっしゃったんだな…
何だか申し訳ないな…
そして、私の異動は斉藤主任と付随して決定なんだね。

「Aちゃんの事はそうだったのね。でも、私は何でですか？」

中村さんが不思議そうに聞いている。

「中村さんの様なしっかりとした方に来て貰えると、助かるからです。是非、また一緒に仕事をしたいと思ったんです。社長にも、そう話してあります。」

「そうですか？何だか嬉しいけど、そこの仕事って大変じゃないの？私は家庭があるから、そこら辺は考えるのよ。」

「大丈夫です。今まで通り定時で上がって貰って大丈夫ですから。」

「そう？Aちゃんと一緒だし、じゃあお受けします。」

こうして、中村さんと2人、異動が決まった。
聞けば、何と週明けすぐからの異動になるとの事だった。
何でもっと早く話しをしてくれなかったのかと、中村さんがブーブー言っていた。笑
主任も主任で、社長と話す時が中々作れず、やっと今日の朝、話せて許可を貰ったとの話しだった。