今日はしない！ ページ34
彼に背を向けて、眠ろうとした時、
「…ねぇ、キスだけならしてもいい？」
「…おやすみ。」
「…キスだけ！お願いします！」
「…眠い…」
「…キスだけ。じゃないと、寝れない！」
子どもか？
いや、子どもは、そんな事言わないか…
そっと、彼の方を向くと、いきなり深いキス。
「んっ！んっ…、はぁ…」
「…A。そんな声出したら、ヤバイって…」
また深いキス。
もう、お互いの癖をお互いが知り、上手く合う。
だから、とても気持ちいい。
あーついに、上に跨って来たな…
おでこを付けながら、
「…はぁ、はぁ…。したい…。どうしよう…。チュッ。でも、チュッ。我慢しなきゃ…。チュッ。」
必死に耐えている彼。
合間にチュッとキスを挟みながら…
「…でも、手は動いてるよ？」
私の身体を忙しなく動く手。
「…うん。はぁ…。ちょっとだけ…。」
胸に手が伸び、ついには服の中に手が入ってきた。
それと同時に、また深くなるキス。
「あっ、あんっ…はぁ、いや…。」
「煽んないで…」
「だって、手が…」
「何でノーブラ？誘ってるやろ…」
「だって、寝る時は付けないもん…」
チュッ！チュー！最後にキスをして、
ガバッと私から離れると、横に転がった。
「だぁー！しない！今日は我慢！明日、ってか、もう今日か、夜はするから！おやすみ！」
そう言って、私に背を向けて寝る体勢へ。
「おやすみなさい。笑」
…寝た？
そっと平野君の方を向くと、規則的に呼吸に合わせて、小さく動く背中。
狭いベッドだから、すぐ目の前にある大きな背中。
そっとその背中に触れた。
「…いいのかな…。私、本当は弱いんだよ…。あなたに心を見せてしまうと、強がって生きてきた私が無くなっちゃう気がして怖い…。でも、あなたに向かうこの気持ちを止める事はもう出来ない…。好き…。でも、私は…。」
気が付くと、そのまま眠っていた。
私があなたの背中に話していた事をあなたが聞いていたなんて…
「…A、俺も好きだよ。でも、私は…、かぁ…。また強がるんだよね？それでもいいよ。おやすみ。」
目を覚ますと、彼の胸の中に居て、抱き締められていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1445人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月18日 22時
