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シングルベッド ページ33
「…帰れって？怒」
軽く睨みながら、そう言って来た。
「うん。笑」
「だぁー！！何なんだよ！絶対に帰らないから！」
ソファーで、じたばた…
私はもう、眠いよ…
予定外に私の過去について話して疲れたし…
「…そう。じゃあ、おやすみなさい。」
8畳の部屋の、新しいベッドが私を待ってる。
「待って、待って！どこ行くの？」
慌てて追いかけて来た彼に腕を掴まれた。
「えっ？自分の部屋に。」
「このベッドで寝てないの？」
「うん。」
「何で？」
「えっ？私のベッドじゃないし。」
「じゃあ、俺とだったら使うの？」
「さぁ…。」
「もう！！いいから、寝るよ！おいで？」
寝室のベッドに連れてこられた。
「はい、寝るよ？」
「えっ？一緒に？」
「当たり前じゃん。でも、今日は何もしないって約束する。」
「えー。自分のベッドで寝たい。今日届いたから、寝るの楽しみにしてたのに…」
「はぁ…。分かった。じゃあ、そっちに行こう？」
「えっ？シングルだから、狭いよ。」
「もー、うるさい！はい、行くよ！」
今度は8畳の方へ連れてこられた…
「おいで？」
どう見ても、私のスペースはない…
「本気で寝るの？」
「うん。あー眠い。早くおいで？」
しょうがない…。私ももう眠くて堪らない…
彼の横にそっと横になった。
「…おやすみなさい。」
「…おやすみ。」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月18日 22時
