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昔、付き合いたての頃、私を想って作ったって言われた曲。
紫耀君が歌ってるなんて…。観れないな…。
そっとパソコンを閉じた…。
気分を変えようと、ワンピースに着替えて、髪を巻いていたら、

電話が鳴った。

A「…も…もしもし。」

紫耀「お疲れー。俺も今終わったとこ。…何か変じゃね?どないしたん?」

A「お疲れ様。いや…ちょっとドキドキしてるだけ。さっき、テレビで紫耀君が歌ってたから…。カッコ良かったです…」

紫耀「えっ?まじ?嬉しい!見てくれたんや?ありがとー。もうすぐしたら帰るわ。じゃあ、住所送るから、楽しみー!気を付けてね。待ってるね。」

A「はぁい。後でね。」

それから、すぐに住所が送られてきた。
意外と近所なんだー。
車で10分ぐらいで着きそう。

地下駐車場に停めてある愛車に乗り紫耀君のマンションまで行く。

うちと同じく地下駐車場があるマンション。
マンションが近づくと、サングラスとマスクで変装して、言われた通り中に入って、地下に車を停めた。

[着いたよー。]
[黒のアウディだよ。四駆タイプ。]

すると、すぐに紫耀君が近寄ってきて、助手席に乗り込んできた。

紫耀「お疲れ。ありがとー。へぇー意外と男前な車やね。俺好きやわー。今度運転させてや。」

A「お疲れ様。ありがとー。運転いつでもいいよー。」

紫耀「店の場所、ナビ入れるな?大丈夫そう?」

A「オッケー。大丈夫だよ。じゃ、出発。」

紫耀「ここの店な、少し田舎に行くんやけど、人目も付かないし、個室もあって、美味しいって潤君が教えてくれたんよ。」

A「そうなんだー。楽しみ。潤君元気?」

紫耀「今日、歌番組でちょっと会えたんやけど、元気やったで。あっ、見てくれたんやろ?」

A「そっか。なんだかいつも元気だよね潤君。歌番組観たよー!ちょうど、テレビ付けたら紫耀達のグループだったの!素敵だったよ。」

紫耀「俺、カッコよかった?1番やった?」

A「うん!1番カッコよかったよ!ドキドキしながら、私の彼氏カッコイイんだなぁって、キラキラだーって思いながら観てたよ。」

紫耀「惚れ直す?」

A「うん。もっと好きになっちゃった。」

紫耀「ヤバーイ!」

A「出た出た。ヤバーイ。笑」
もういいかなって思って信号待ちの時に、サングラスとマスクを外した。

紫耀「A、めちゃくちゃ可愛いやん!どないしよ…ここで襲いそうや…。」

A「やめて…笑」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年8月16日 18時

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