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A「だって、私は嘘付きたくないもん。タカの事も大事だし…。」
タカ「俺は嬉しいけど、彼氏はキツイと思うぞ。」
A「どうすればいいのよー。」
タカ「とりあえず、すぐ電話掛け直したがいいと思うよ。すぐ家に帰ったからって。ごめんってな。」
A「そうだね!帰る!じゃあ、またね‼おやすみー。」
家に帰った。
すぐに紫耀君に電話を掛ける…
出ない…。何度掛けても出ない…。
LINE入れておこうかな…
[さっきは、紫耀君の気持ちも考えずごめんね]
[話したい。声聞きたいな…]
返事無いなー。こんな時ってどうすればいいのかな?今まではこういう事になっても面倒になって、放っておいてやり過ごして来たからなー。サイテーな彼女だったな。私。
でも今回は、かなり焦ってる…。私、振られるのかな?嫌だー。何か悲しくなって来たよ…。グスッ。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
出て見ると、紫耀君が映ってる。
紫耀「開けて…」
オートロックを解除。
すぐに部屋のチャイムが鳴る。
ガチャッ。ドアを開けると息を切らした紫耀が立ってた。すると、力強く抱きしめられた。
ゆっくりとドアが閉まる。
紫耀「何でAが泣いてるん?」
A「だって…振られるんでしょ?私。ねぇ、嫌だよ。好きなの。お願い…」
バッと肩を持って、離された。
紫耀「待って待って!振るとか何の話?」
A「だって、タカと会ってたから…」
紫耀「そりゃ、始めは頭に来たけど…。振らないよ…中入っていい?」
A「良かったー。泣。」
手を繋いで、廊下を歩きながらリビングまで進んでいく。
紫耀「すごい部屋だな。夜景が綺麗。」
A「お茶入れるね」
紫耀君は、部屋を色々と眺めながら、すごいすごいと言っている。
落ち着いたのか、ソファーに座ってこっちを見ている。対面式のキッチンなので、目が合う。
紫耀「ごめんな…。いきなり来て。今日は会わないってなってたのに…。」
A「ううん。来てくれて嬉しかった。私こそ、紫耀君に会えないって言ったのに、タカと会ってて…本当にごめんね…」
紫耀「俺の方こそ、色々考えたんや。そしたら、部屋の目の前に住む親友に話しがある時、電話じゃ無くて、会って話したほうが自然なんかなっても理解出来たし、俺の事を話しに行ってくれてたのに、俺は何て小さい男やって自分が嫌になったわ…。ごめんな…」
お茶を入れて、紫耀君の所に持って行き、そっと隣に座った。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年8月16日 18時