検索窓
今日:7 hit、昨日:24 hit、合計:373,867 hit

40 ページ41

A「だって、私は嘘付きたくないもん。タカの事も大事だし…。」

タカ「俺は嬉しいけど、彼氏はキツイと思うぞ。」

A「どうすればいいのよー。」

タカ「とりあえず、すぐ電話掛け直したがいいと思うよ。すぐ家に帰ったからって。ごめんってな。」

A「そうだね!帰る!じゃあ、またね‼おやすみー。」

家に帰った。
すぐに紫耀君に電話を掛ける…
出ない…。何度掛けても出ない…。

LINE入れておこうかな…

[さっきは、紫耀君の気持ちも考えずごめんね]
[話したい。声聞きたいな…]

返事無いなー。こんな時ってどうすればいいのかな?今まではこういう事になっても面倒になって、放っておいてやり過ごして来たからなー。サイテーな彼女だったな。私。
でも今回は、かなり焦ってる…。私、振られるのかな?嫌だー。何か悲しくなって来たよ…。グスッ。

ピンポーン。
インターホンが鳴った。
出て見ると、紫耀君が映ってる。

紫耀「開けて…」

オートロックを解除。
すぐに部屋のチャイムが鳴る。

ガチャッ。ドアを開けると息を切らした紫耀が立ってた。すると、力強く抱きしめられた。
ゆっくりとドアが閉まる。

紫耀「何でAが泣いてるん?」

A「だって…振られるんでしょ?私。ねぇ、嫌だよ。好きなの。お願い…」

バッと肩を持って、離された。
紫耀「待って待って!振るとか何の話?」

A「だって、タカと会ってたから…」

紫耀「そりゃ、始めは頭に来たけど…。振らないよ…中入っていい?」

A「良かったー。泣。」

手を繋いで、廊下を歩きながらリビングまで進んでいく。

紫耀「すごい部屋だな。夜景が綺麗。」

A「お茶入れるね」

紫耀君は、部屋を色々と眺めながら、すごいすごいと言っている。
落ち着いたのか、ソファーに座ってこっちを見ている。対面式のキッチンなので、目が合う。

紫耀「ごめんな…。いきなり来て。今日は会わないってなってたのに…。」

A「ううん。来てくれて嬉しかった。私こそ、紫耀君に会えないって言ったのに、タカと会ってて…本当にごめんね…」

紫耀「俺の方こそ、色々考えたんや。そしたら、部屋の目の前に住む親友に話しがある時、電話じゃ無くて、会って話したほうが自然なんかなっても理解出来たし、俺の事を話しに行ってくれてたのに、俺は何て小さい男やって自分が嫌になったわ…。ごめんな…」

お茶を入れて、紫耀君の所に持って行き、そっと隣に座った。

41→←39



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
652人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひろみ | 作成日時:2018年8月16日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。