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ゆっくりとAが目を閉じると、髪の中に手を入れて、首の後ろに手を回され引き寄せられる。もう片方の手は、背中をしっかりと抱きしめられている。
すると、触れるだけのキスが…。チュッ。
ドキドキ…。
なかなか唇は離れず、今度はお互いの唇の感覚を確かめるようなキスに変わった。
チュッと、啄むようなキスのあと、いきなり深くなる…。
すごく気持ちいい…。
思わず、

A「んッ…。」
声が出てしまった…。恥ずかしい…。

紫耀「その声ヤバイ…。煽らないで…。もう一回…。」

今度は初めから深いキス。
またキスを始めると、あまりの気持ちよさにまた声が…

A「アッ、んッ」
もう恥ずかしい…

紫耀「だから、我慢できなくなるからやめてや…。ここ車の中やで?」

A「だって…気持ちいいんだもん。声我慢できないよ…。」

チュッ!
いきなり軽くチュッとキスとして、

紫耀「もうヤバイから帰りまーす。」

A「あはは。はぁーい!」

運転中、紫耀君、ずっと私の手をにぎにぎしてる。
信号が赤になると、私の手を持ち上げて、手の甲にチュッてキスをしてくれる。
私も同じように返すと、

紫耀「ヤバーイ!幸せ過ぎるー!」
窓開けて大声で叫び出すから、慌てて口を手のひらで覆って止めた。

A「もう!バレるでしょ!」

紫耀「世界中の人に言って回りたいぐらいやで?」

A「そうだね。でも、やめてね。」

紫耀「はぁい。」

そう言えば、明日、キスシーンがある事言わなくちゃ…。
どうしよう…。もう、なんでこんな次から次に…。

A「あのね、明日ね…」

紫耀「うん、明日が何?」

A「キスシーンがあるの!ごめん!」
目をつぶって一気に言った。

返事がない…恐る恐る彼を見てみると、泣きそうな表情で…無言…。だよね…。どうしよう…。
と思ったら、ちょうど私のマンションの地下駐車場に着いた。
すると、いきなりまたキスをされた。

でも、こんな時でも彼はキスが上手くて、声が出そうになる…。ダメ…。

A「ンンッ」
もー。いやだ…また…。

すると、私の胸に彼の手が…。
えっ。どうしよう…。キスも激しくて…でも、気持ち良さに体は正直で…

A「アッ。ンンッ」

深く息をしながら離れると、
紫耀「ごめん。つい…。小さい男やな。もう、俺の彼女なんやから、不安になる事ないんやけど、やっぱ不安で…。」

A「私は紫耀君だけ好きだよ。こんなにも好きなんだから、揺れたりしない。信じて。」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年8月16日 18時

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