私たちの恋愛 (ページ24)

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A「ケンちゃん、ごめんお待たせー。」

マネ「で？話って何だ？」

A「あの…、いきなりなんだけど、King & Princeの平野紫耀君って知ってる？」

マネ「もちろん！」

A「実は、潤君からの紹介で紫耀くんと会ったんだけど、好きですって告白されたの。それと、さっき涼真君にも…。」

マネ「いきなりでビックリするわー。じゃあ今、２人から言い寄られてるんだ？」

A「そうなの。でも、私は紫耀君に惹かれて始めてるんだ。これから彼を知っていくと好きになりそうなのが分かるの。でも、過去の事があって、まだ紫耀君に飛び込めないの…。少し時間が欲しいの。」

マネ「まぁ、前回の恋愛の事関係無しに、ゆっくりどんな奴か知ってから好きになって、それで付き合うのが俺はいいと思うぞ。」

A「うん。そうだよね。だから、慎重にって思ってる。」

私は、3年前の事を思い出した。
元彼は、山下智久。
私たちの事は、本当にごく一部の人しか知らない秘密の恋愛だった。
タカ達と飲んでた時に、偶然同じお店で飲んでたのが彼だった。1人で飲んでた彼をタカが招き入れて、一緒に飲んだんだ。そして、気が付くとトモと私は２人で話してて、その日の内に告白され、付き合うようになった。でも、好きになりそうだってちゃんと思えたし、大丈夫だって思ってた。だから、その日彼に流されるまま身体を重ねてしまい、好きだよと何度も言ってくれる彼を信じて付き合い始めたの。
でも、今思えば彼と付き合い始めても私は本気で好きだと思えなかったんだと思う。だから、私から好きだと言えなかったし、彼が好きだと言ってくれた時に、私もだよって合わせる事しか出来なかった。
私も好きなはずだと思い込もうとしてた。
でも、お互いに忙しく長い時間一緒に過ごす事も少なくて、会えたとしてもいつの間にか身体を重ねるだけであまり話もしなくなっていた…。
そして、2年が過ぎた頃、週刊誌で彼の浮気を知る事になる。
彼は、必死に謝って涙を流しながら別れたくないと何度も言ってくれたけど、私はもう無理だった。
と言うか、浮気を知っても、変に冷静な自分がいた。その時にそこまで深く好きじゃなかったんだと気付いた。
彼は、私の気持ちが見えなくて、辛くて、そんな時言い寄ってくれた女性に頼ってしまったらしい。
バレてたんだな…。本当に申し訳ない。
最後は、トモの浮気が原因で別れを決めたんではなく、それをきっかけに上手く行かなくなって別れた。