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A「…紫耀君。ストレートに気持ちを話してくれたから、私も言うね。今日ね、スチール撮影で竹内涼真君と抱き合うポーズで撮ったの。その時、ドキドキしたの…。これから、撮影が始まったら、もっとドキドキしたりすると思う。やっぱり役に入らないと演じれないから。それでも、プライベートでの私は今、紫耀君にドキドキしてるの。そんな女なの。それでも大丈夫?」
紫耀「俺が好きなんですから大丈夫です。」
A「そんなに悲しそうな顔で、無理して笑わないで…。」
紫耀「はぁ…。すいません。……あの!抱きしめたいです。」
A「えっ?いきなりだねまた。」
紫耀「ドキドキの上書きしたいんです。」
A「うッッ」
うんいいよって言う前に、強い力で引き寄せられ抱きしめられた。
片手は首の後ろ、髪の毛の中に通すように引き寄せられ、もう片方は背中から腰に掛けて力強く抱きしめられてる。
顔を私の肩に埋めて来た。私も、両手を紫耀君の背中に回して、抱きしめ返す。
紫耀「Aさん…好きです。」
顔を埋めたまま紫耀君が話すから、身体が熱くなってしまう。
ドキドキが止まらない…
でも臆病な私はまだ紫耀君の胸に飛び込んで好きだとは言えない…。
A「紫耀君…。」
それ以上何も言えなかった…。ごめんなさい。もう少し時間を下さい。
すると、紫耀君はゆっくりと、下を向いたまま私から離れた。
紫耀「撮影前に遅くまですいません。また会ってもらえますか?」
A「もちろん。また会いたい…。」
紫耀「ヤバイ…。そんな目で見つめられながら、そんなこと言われたら、俺…。」
紫耀「あー!ヤバイので、早くどうぞお願いします。お帰りになって下さい。」
A「分かった。笑 じゃあ、またね。おやすみー。」
家に着いた。私もあのままだと危なかった…。
そんな軽い女じゃないのに、本当に危ないとこだった。そこら辺を、ちゃんと考えてくれる紫耀君に、また好きが増えたな。
紫耀君、うち着いたかな?LINEしようかなー。
〔今日はどうもありがとう。無事に着きましたか?おやすみなさい。〕
紫耀も家に着いた。あっLINEだ。
思わずニヤける顔。
〔今着きました。こちらこそホンマにありがとうございました。明日も大好きです。撮影頑張って下さい。おやすみなさい。〕
あっ、紫耀君から返事だ。
明日も大好きですって…恥
本当にストレートな人だな。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年8月16日 18時