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ピッ。
ニヤニヤするA。

紫耀「あっ電話!エッ?エッ?」
ピッ。

紫耀「もし、もし。」

A「もしもーし。笑」

A「泣き止んだ?笑」

紫耀「はい!電話越しの声…幸せです…。もうヤバイです。」

A「もう大袈裟だって。いい加減慣れて?いい?仲良くなりたいって思ってるんだから。」

ピッ。電話を切るA。

紫耀「マジっすかー‼もうヤバイ!幸せす…っあ!すいません…。なるべく気を付けます。」

紫耀「あっ、そういえば今日早く帰るんですよね?すいません。幸せ過ぎて忘れてました。」

A「ありがとう。明日からドラマの撮影だからもう帰るね。またね紫耀君。」

紫耀「今日は会えて嬉しかったです。ありがとうございました。Aさん、どうやって帰りますか?俺、車なんで良かったら送らせて下さい。」

A「こちらこそありがとう。帰りはタクシーで帰るからいいよー。」

紫耀「じゃあ、素直に言います。まだ一緒にいたいので、送らせて下さい。」

真っ直ぐな綺麗な目で真剣に言ってくれてる。そんなに見つめられたら…私…。
恋はまだしないって決めてたのに…。
彼の事があったから…。
でも、胸がドクって大きな音を立てて鳴り出したのに気付いてしまった。
もう恋が始まった気がする。
次の恋では、素直になると決めたんだから…。

A「はい。お願いします。」

紫耀「ヨッシャー。ありがとうございます。じゃあ、行きましょうか!」

A「うん。タカと潤君に挨拶して帰ろ?」

紫耀「はい。何かイイですね。この会話の感じ。幸せや。」ニヤニヤ。
最後の方は小声でっと。声に出さないと溢れ出す感情の処理の仕方が分からへんもんな。うん。

A「タカー、潤君、帰るね。今日ありがとう。またね。」

潤「今日はいきなりごめんな。またねー。」

タカ「帰るかー。じゃあ、俺も。」

A「あっいいって。何でいつも一緒に帰ろうってするの?まだ楽しんでよ。」

タカ「だって、同じとこ帰るやん。」

紫耀「えっ…?」固まってる…

A「あっ!違うからね。」

A「タカが変な言い方するから、ほらー、勘違いしてるじゃん。」

タカ「同じマンションの同じフロアの別々の部屋に帰るだろ。これでいい?」

紫耀「そっかー。マジでビビったー。あー、終わったって…マジでこの世の終わりだって思いました。あーよかった。」

タカ「もし、俺とAが付き合ってるなら、今日会わせる訳ないだろ?」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年8月16日 18時

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