キミガシ…ヒエェン…【キミガシネ】 (ページ7)

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ー26ーかーわいー。ページ7

リオside

ケイジさんが去っていき、その場には

あたしとカイさんが取り残された。

気まじ。気まずすぎてバ先で嫌味な人に

｢だから友達いないんすねかわいそ｣

って言っちったあたしでも全力で逃げたいレベル。

でもカイさんにそれは失礼だよね！？

でもこういう空気まじ耐えられないんだよ…！

早くこの気まずい空間をどうにかしなきゃ…

かと言って何言えば…！？

カイ｢…リオさん｣

『は、はい！』

悶々と考えていると、お玉を口元に当てた

カイさんが話しかけてきた。

カイ｢あの…先程の事はどうか忘れてください｣

『さっきのって…？……あ』

ケイジ“カイが惚れるのも無理はないな”

ケイジさんの言葉がフラッシュバックする。

『ケイジさんのあれですよね…？』

カイ｢はい…｣

『その…ほ、惚れるとか何とかの…』

カイ｢はい……｣

カイさんが肩を竦め、次はフライパンで顔を隠した。

耳真っ赤だ…ほんっとかわいいなぁ…！

カイさんが可愛いものだから、ついイジワルしたくなった。

『…忘れなきゃだめですか？』

カイ｢！？｣

カイさんが驚いた顔をする。

カイ｢わ、忘れてください！｣

『ほんとに忘れなきゃだめですか？』

カイ｢本当に忘れてください…！｣

いじりがいあるなぁ、カイさんまじかわいい。

『ごめんなさい、ついイジワルしちゃいました』

カイ｢ケイジさんに限らずリオさんまで…｣

『えへへ、ごめんなさい♡』

カイ｢もう…｣

真っ赤な顔でふくれっ面するカイさんが

少女漫画のヒロインかってぐらいにかわいい。

まじでかわいい。むり。すき。

カイ｢…それより、探索に戻りましょう｣

ふぅ、と息をついてカイさんはいつもの

ポーカーフェイスに戻った。ほんっと顔がいい。

『はい！ちょっとでも脱出の手がかりになるものがあればいいんですけどねぇ』

カイ｢そうですね…早くこんな所から脱出したいものです｣

『同感です、早く家に帰って新作仕上げたいです』

カイ｢新作…？｣

『あ、あたし趣味で服作ってるんですよ！』

カイ｢昨日仰られておりましたね。新作ということは他にも？｣

『はい、いっぱいありますよ！カイさんにうちに是非見に来て欲しいぐらいです！』

カイ｢それではお言葉に甘えて、お邪魔させて頂きましょうかね｣

『カイさんならいつだって大歓迎です！』

カイ｢…ふふ、嬉しいです｣

あ、カイさん笑ってくれた…！まじ好き！推し！！