キミガシ…ヒエェン…【キミガシネ】 (ページ22)

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ー40ー red thread of fate。ページ22

ーホエミーsideー

｢…愛が恐ろしいのは分かったとして…何故、彼女は佐藤戒にそこまで執着するんです？｣

アルジー｢確かに。理由でもあるのか？｣

ヒヨリ｢あはは、理由なんて簡単だよ｣

メイプルに抱き締められたまま、ヒヨリは

棚からパソコンを取り出し操作し始めた。

ヒヨリ｢これ、見てみなよ｣

ヒヨリは機械とパソコンを繋ぎ、

画面をモニターに映した。

｢…これは…｣

ヒヨリ｢そう、こんな理由(・・・・・)があったんだ｣

私達は、その情報に揃って唖然とした。

ハンナキー｢ASU-NAROの技術力を、こんな事に…｣

ヒヨリ｢こんな事じゃないよ、おかげで面白いデータが手に入ったじゃないか｣

トト・ノエル｢それで喜んでるのは、テメーだけだろ｣

ガシュー｢素晴らしい…千堂院紗良様を超える狂気…！｣

トト・ノエル｢……父さん…｣

｢まぁ、ともかく。これらの理由(・・・・・・)がある為、彼女は佐藤戒に固執し、彼が殺害された場合は極めて残虐な思考回路に至り、大幅に身体能力が向上するんですね？｣

ヒヨリ｢そうだね。もしかすると、このリオさんはメイプルと同じか…もしくはそれ以上に強いかもしれないね｣

ヒヨリはパソコンを閉じ、メイプルの頭を撫でた。

メイプル｢あ…♡｣

ヒヨリ｢テストプレイは順調にいったけど、まさか本番でこんなアクシデントが起きるなんて」

ヒヨリ｢でも、ボクらはフロアマスター。参加者にデスゲームさせなければならない。なら、その為に今の参加者達の事を調べた方がいいと思うんだ｣

ヒヨリ｢…特に、リオさんのあの化け物じみた力とか｣

ヒヨリの最後の発言に、私やノエルは頷いた。

彼女のあの力は危険すぎる、

命が幾つあっても足りない。

ヒヨリ｢ねぇ、どうかな。アルジー｣

アルジー｢…面白いじゃねぇか｣

ヒヨリ｢じゃあ決まりだね！参加者達の中にスパイを送り込んでおいたから、また明日情報を聞き出そう｣

トト・ノエル｢スパイって、アイツの事だよなー。見てる感じ揺らいでるけどいいのかー？｣

メイプル｢少しだけ、不安｣

ハンナキー｢…参加者に、情が湧かなければいいのですが…｣

｢まぁ、いいんじゃないですか。取り敢えず今日はもう寝ませんか？お肌が荒れてしまいます｣

アルジー｢お、見た目は綺麗でも流石に歳だな｣

｢ぶっ飛ばしますよ？｣

ハンナキー｢それでは行きましょうか…｣

電気や電源を消し、私達はモニタールームを後にした。

ヒヨリ｢…｣