キミガシ…ヒエェン…【キミガシネ】 (ページ3)

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ー22ープライバシー！！ページ3

リオside

全員がようやく部屋の中に入ったけど

真っ暗すぎて何も見えない。

『スマホないかな、スマホがあればライトで一発なのに』

ヒナコ｢流石にある訳ないでしょ…｣

メグミ｢困ったわね…これじゃ探索も思うままに出来ないわ｣

あーせっかく扉こじ開けたのに…

ソウ｢…ねぇ、これ使えないかな｣

するとソウさんが

何かを発見した様子で話しかけてきた。

『なんか見つけたんですか？』

ソウ｢うん、多分懐中電灯だと思う。ほら｣

懐中電灯のライトが辺りを照らした。

メグミ｢これで探索できるようになったわね！｣

『ソウさんお手柄〜！』

ソウ｢あはは、ありがとう。良かったらリオさんが持っていてよ｣

『え？わ、わかりました…あざまる』

渡されたのは何気に謎だけど、何はともあれ

ソウさんのおかげで探索できるようになった！

ヒナコ｢…ねぇ、ちょっとこっち照らしてくれない？｣

『はいはーい、なんかあった？』

ヒナコ｢…これ、ファイルが何冊かある｣

ヒナコちゃんの指した所を懐中電灯で照らすと、

オフィスにありそうなファイルやファイルボックスが

大量に仕舞われた保管庫が、向かいの壁一面にあった。

メグミ｢すごい量の保管庫ね…｣

ソウ｢ちょっと見てみようか｣

ソウさんは1番近くにあったファイルを手に取って

パラパラとめくってみせた。

すると、そこには

あたしの個人情報がびっしりと書き込まれた

プリントがはさまれていた。

『………は？』

メグミ｢え…？どうしてリオちゃんの事が…｣

ソウ｢…すごいね、事細かく記されてるよ｣

『ちょプライバシーの保護ちゃんと機能しろし！！』

ヒナコ｢そこじゃないでしょ｣

あたしの情報丸裸じゃん！？恥ずかしい！！

ソウ｢…これは、たまたまリオさんに関する情報が記されたファイルだったけど…どうやらこの調子だと、他のみんなのもありそうだね｣

ヒナコ｢何それ…｣

メグミ｢そんな…｣

え？ちょっと待って、って事は…

『……それってさ…』

ヒナコ｢何？｣

『3人の事が書かれたファイルもあるってことー！？』

3人｢…え？｣

『待ってなら探さなきゃ！！まずはメグミさん！メグミさんのファイルどこー！？』

メグミ｢リオちゃん待って！恥ずかしいわ！！｣

ソウ｢あ、あはは…元気だね…｣

ヒナコ｢さっきまでプライバシーとか言ってたのはどこのどいつよ…｣

ヒナコ｢…ほんと…変わった人ね｣