キミガシ…ヒエェン…【キミガシネ】 (ページ20)

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ー38ー返り浴びたモノ。ページ20

ーホエミーsideー

映像がいくつかスキップされ、場面は参加者達が

全員が倒れ込んでいる場面に映り変わった。

｢…見せたいのはここですか？悪趣味な人ですね｣

ヒヨリ｢違う違う、ここからだよ｣

止まっていた映像が、再生され始めた。

━━━━━

ホエミー“…ハンナキー、あの2人は？”

ハンナキー“それが…まだ、見つかっていなくて…”

ホエミー“はぁ、一体何処に行ったんだか”

どうやら、処刑されてから彼女達の姿が消えたらしい。

意味不明な行動が多すぎる、一体何がしたいんだ？

トト・ノエル“なぁ、これ落ちてたんだけど”

そこに、ノエルが何かを発見した様子でやって来た。

ハンナキー“それは…赤い、シュシュ？”

ホエミー“リオさんのですね、逃げる途中にでも落としたんでしょうか”

ハンナキー“では、お預かりしておきます…ホエミーさん、私はモニタールームでヒヨリさんに……”

ハンナキーがモニタールームに行く為、

画面から消えたかと思えば

トト・ノエル“…え？”

ホエミー“次はどうしたんで……”

ノエルの動揺した声に私が振り返ると、

ハンナキーの腹から、

鮮血が吹き出す場面に切り替わった。

ハンナキー“…え…？”

ハンナキーの後ろには、返り血に染まった

“彼女”がいた。

ハンナキー“…ノエル、さ…”

ハンナキーがノエルに手を伸ばし

トト・ノエル“ハンナキー…”

ノエルがその手を取ろうとした瞬間

リオ“人形のくせに人間ぶってんじゃねぇよ”

彼女は容赦なくハンナキーを蹴飛ばし、

ハンナキーはノエルに覆いかぶさる形で倒れ込んだ。

そして彼女は包丁で上から何度も2人を刺し始める。

映像の中の私は理解が追い付かなかったらしく、

その場から逃げる事が出来なかった。

2人が動かなくなると、彼女は私に視線を向けた。

リオ“みんなを楽に逝かしてくれてありがとう”

リオ“でもあんたは楽には逝かせない”

包丁を振り上げ、私に襲いかかろうと

したが、彼女がアップになった所で映像は止まった。

ヒヨリ｢いやぁ、凄いね！本当にただの女子高生なのかな？｣

｢いや何もかもおかしいでしょう！？何故容赦なく殺人を！？」

トト・ノエル｢…あの様子だと、全員殺してるなー｣

ハンナキー｢どうしてそんな冷静なんですか…！｣

アルジー｢おーおー、やべぇなコイツ｣

全員が一斉に動揺し始める、無理もない。

何故ならここにいる全員、このテストプレイでは

殺されているのだから。