キミガシ…ヒエェン…【キミガシネ】 (ページ12)

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ー31ー盛るしかなくね？ページ12

リオside

ヒナコ｢リオ先輩の部屋、オシャレね｣

『ゆき〇よ先輩見習ってやった！』

ヒナコ｢その労力はどこから出てるのよ｣

『ギャル細胞！』

ヒナコ｢無いわよそんな細胞｣

何してるのかって？

部屋がよさげに盛れてくつろいでたら、ヒナコちゃんが

｢暇、何とかして。リオ先輩｣って凸ってきたのね。

そんで今あたしの部屋紹介中。

ゆき〇よ先輩リスペ部屋にして改造した。

ヒナコ｢リオ先輩ってブレないわね。普通誘拐なんてされたら、こんな事する余裕ないと思うんだけど｣

『だってあたしギャルじゃん？』

ヒナコ｢回答には…なってるのかしら｣

『ヒナコちゃんの中のギャル強すぎて草』

ヒナコ｢安心して、リオ先輩だけよ｣

『褒め言葉？喜んでいい？？』

ヒナコ｢褒めてはないわよ｣

『ぴえん🥺』

そんなやり取りをしながらベッドに腰掛けて、

きょろきょろと部屋を見て回るヒナコちゃんを眺める。

ピンク系の小動物って感じでまじかわなんですけど。

そんなこんなしてると、

ヒナコちゃんはドレッサーの前で立ち止まった。

ヒナコ｢これ…｣

LED付きの韓国っぽドレッサーには、

普段使っているコスメが広がったままだった。

『あっごめん！片付けんの忘れてた！』

ヒナコ｢…いえ、それは別にいいんだけど｣

ヒナコちゃんは卓上のコスメをじっと眺めてる。

もしかして…

『メイク、してあげよっか？』

ヒナコ｢！｣

あたしがそう言うと、

ヒナコちゃんは一瞬だけ嬉しそうに目を見開かせた。

ヒナコ｢…いいの？｣

『全然いーよん、あたしも久々にメイクガチりたいし！』

これは嘘ではない。ほんとにガチってみたかった。

ヒナコ｢…そう、じゃあ…お願い｣

そして照れ臭そうに、ヒナコちゃんは目を逸らしながら

ヒナコ｢……ありがと、リオ先輩｣

そう小さく呟いた。なにそれ可愛すぎなんだが！！！？

『ん！』

そうして、あたしはヒナコちゃんにメイクを施す事になった。