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私は部屋にある塗り薬を傷に塗った。
よく見ると、体には痣があるけと、
顔には傷がなかった。
綺麗な顔。
綺麗な目してるし、綺麗な肌。
街の人とは大違い。
そう思った。
「AYA……」
その時、彼の口から女の名前が聞こえた。
「やっと、俺の所に来てくれたんや。待ってたで」
彼はそう言うと私に抱きついた。
「AYA、もうどこにも行かないで。」
彼の顔はとても切なそうだった。
悲しそうで泣きそうで
まるで捨てられた子犬みたいな顔だった。
だからだろうか.....
私の中に残ってる少しの母性本能が
擽られた。
そして、
そこから私は何も抵抗することなく、
身を委ねた。
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作者名：甘蜜 | 作成日時：2017年10月2日 0時
