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私は、家に帰って荷物をまとめた。

家に誰もいなかった。

私は部屋に書き置きを残し、部屋を出た。








「まい、どこ行くの?」






玄関を出ると誰かが後ろから話しかけてきた。






『匠海.....私、出て行くね』



「俺がまいのことを好きって言ったから?」



『ううん、違うよ』



「じゃあ、なんで!!!」



『自分のためだよ』



「え?」



『私、夢が見つかったんだ。』



「夢......」



『うん、だからニューヨークに戻るね』



「まい.....」



『さよなら、匠海』



「待って、まい」



『何?』



「これ、AYAの連絡先。約束しただろ?」



『あ、ありがとう』





私は紙をポケットに入れた。




「まい、I love you. See you. bye.」


『bye』









私は空港に向かった。

悔いはない。

匠海、ありがとう。

私を愛してくれて。

私をあの街から拾ってくれて。

絶対、恩返しするね。

さようなら。









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作者名:甘蜜 | 作成日時:2017年10月2日 0時

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