42 ページ44
・
私は、家に帰って荷物をまとめた。
家に誰もいなかった。
私は部屋に書き置きを残し、部屋を出た。
「まい、どこ行くの?」
玄関を出ると誰かが後ろから話しかけてきた。
『匠海.....私、出て行くね』
「俺がまいのことを好きって言ったから?」
『ううん、違うよ』
「じゃあ、なんで!!!」
『自分のためだよ』
「え?」
『私、夢が見つかったんだ。』
「夢......」
『うん、だからニューヨークに戻るね』
「まい.....」
『さよなら、匠海』
「待って、まい」
『何?』
「これ、AYAの連絡先。約束しただろ?」
『あ、ありがとう』
私は紙をポケットに入れた。
「まい、I love you. See you. bye.」
『bye』
私は空港に向かった。
悔いはない。
匠海、ありがとう。
私を愛してくれて。
私をあの街から拾ってくれて。
絶対、恩返しするね。
さようなら。
・
77人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘蜜 | 作成日時:2017年10月2日 0時